【空港まで】朝8時に、キーボードの中道氏が迎えにきてくれる。が、電話があって、30分遅れるとのこと。問題なし。
彼もキーボード類を持っていくため、ついでに私も便乗させてもらった。楽チンです。
とりあえず、ワクワク(なぜ?)しつつ、空港へ。なんか安いパーキングをNetで調べてきたらしい。
予約もしてあるらしい。
アラジンだか、UFOだか、おもしろい名前の駐車場だった。そこから送迎バスでターミナル。
車の中で、「for Cartier Roadstar」と、「Subaru2003」を二人でききながらくる。今回は全曲もちろん暗譜というか、譜面台が重いからというか、みためがださくなるからというか、そういうわけで、実はかなり不安だったりする。
過去にも、休むのを勘違いしたり、数え間違えたり、調絃をまちがったり、順番まちがったりと、一通りの失敗はしてきている。
(全然自慢してるわけではない)
ここでいうところの「ロードスター」は、昨年、カルティエさんの新作の時計のために作った曲。
で、「Subaru2003」は、今回のSubaruのために作った曲。ただし!タイトルは、未定なので、これは中道氏と私との間での通称である(笑)
【成田空港にて】
とりあえず着いたのさ。第二ターミナルに。エールフランスという航空会社です。往復ね。事前のチェックでは、機内食がおいしいらしい。楽しみだね。
さてここで、わがArsobsの社長は、私たちとは別の飛行機でいきました。ANAかな?ま、とにかく違う航空会社でね。
で一時間くらいフライトが先なんだけど、空港で寿司をごちそうしてやる・・・と。確かに私はきいた。中道氏もきいた。
ついたのが10時くらいだったので、なんとか食べる時間あるかな、とか中道氏と話をしながら荷物を運んでいて、いざ携帯電話にかけると、社長(以後BOSSと呼ぶ)は、第一ターミナルらしいのだ。
この空港、第一と第二は、離れているらしい。そりゃ、広いからでしょ。と自分で突っ込んでみたりして。
えっと、何をいいたいか!というと、私も中道氏もお腹がすいていたのである。寿司を期待して朝を食べてこなかった・・・わけではないけど、
やはり朝は時間がなかったのね。が、あえなく寿司の夢は消える。しかたなし。
ここで悩む二人。どうする?どうしようか。
はっきりしていることは、ハラヘッタ。これだけ。
ふたりの荷物が、台車一杯になるほどあるので、とりあえず中に入ろうということになった。案の定、説明しないといけないので、ちょっと時間がかかってしまった。
カウンターチェックが終わってみればもうすぐ10時45分。出発2時間前だね。
セキュリティーチェックもしちゃおうか?となって、そのまま搭乗待合所(なんて呼ぶのだ?)に行った。
そこで、おにぎりやらサンドイッチやらを食べたわけだが、ここで荷物の確認をしておこう。
中道氏:バッグ2個(大1個、マッキントッシュの入ってるアタッシュケース1個)
わたし:Koto1面(琴光堂さんの海外用?の黒いやつ)
そう、台は、いつものまま青い袋にいれてキーボードと一緒に精密機器であずけておいた。自分のバッグもね。
【機内(東京-パリ)】
ロシアのときと同様、先に搭乗して、Kotoを固定。そのあとにみんなが乗ってくる。
ここで問題が。ジャンボのエコノミー、横にKotoをおくと4席使うんです。みなさん覚えておきましょう。4席必要です。
一人先に乗り込んだはいいのだけど、客室乗務員のみなさんが親切にKotoを固定してくれたのはいいのだけど、私の席がない!
一瞬で血の気がひきました。が、まだ周りに一般の人がいないし、聞くならいまだし、
「私の座る席が・・・」
「チケット4席分しかないんですけど・・・」
乗務員の人が、チケット見せてください、というので搭乗券ってやつかな、渡してみる。
「あ、1席余分にとってありますね。ここの4席がお仲間でまとめてとってあります」
どういうことかというと、1席余裕があったので、サービスで5席目をカウンターの人がとってくれたとのこと。
こういうサービスはありなの?うれしいです。自分の席がなかったら、Kotoのケースの上に座る?シートベルトできない・・・。
そんなことを考えた瞬間でした。
さて、すぐにみんなが乗り込んでくる。中道氏もやってきた。進行方向右側の3席の真中が彼。私はその前の3席の通路側(左)。
っていうことは、今回Subaruのモデルとしていくらしい2人の女性がくるのかな?とか思っていると、きましたよ。サングラスした怖そうな女性が2人。
迫力あるというか、でかいっす。軽く自己紹介するも、相手の名前覚えられなかった。瞬間で忘れてしまった。情けない。
今回のジュネーブで、中道氏にニックネームが付きました。「ミッチー」です。以後こう呼びます。
ミッチーは、寝るとかいうので、窓際に。そんなこんなで離陸するわけだ。国際線も国内線も同じなわけだ。食事もするわけだ。
行きの食事(1回目)が一番おいしかったとおもうのは、私だけだったのだろうか。どんな食事?と思ったかたは、エールフランスに聞いてみてくださいな。
3月2日東京発パリ行、AF275便です。エコノミーの食事の和食じゃないほうね。ほんとにおいしかったんだから・・・。
まー12時間くらい?乗ってるらしい。途中で窓をしめられて夜?になる。でもさ、あっち着くの夜なんだよ。今寝たら寝れないじゃない。私はがんばって起きてるよ。
そう決意して起き続ける私。まぁ、機内が暗くても明るくても暇なわけだ。することないというか、暇。
そうそう、小川里美さんが、偶然にもイタリアに研修にいくので同じ便でした。
偶然ですよね。前の事務所(Arsobs)のオペラ(メゾソプラノ)の人です。
今回のモデルさんのうちの片方、AYAYA。彼女がSatomiを知っていた。ミスユニバースつながりらしい。1999年のミスユニバースね。Satomiは。
彼女をまじえて4人でずっと話していました。もう一人のモデルさんは、Yoshiといいます。ミッチー、Ayaya、Yoshiと私の4人がこのジュネーブ全体を通して行動を共にするのです。
小さなイベントでは、私の前の席に座っていたフランス人のご夫婦(50歳くらいかな)が、翻訳してほしいと、英語でいいから翻訳してくれないかと。
要訳、異訳は得意(責任もたないけど)だからと思って、その雑誌らしきものをみせてもらって愕然。だって、これ医学学会の・・・資料というかなんというか・・・。
すぐさま、Satomiに携帯辞書をかりて苦戦しつつがんばってきました。英語の力ないとつらいやね。
梅毒とか訳せます?=Syphilis =。あんな小さな辞書にのっているのにびっくりしました。でも喜んでもらえたようでよかった。
もうひとつのビッグイベント。それはもちろんスチュワーデスさんです。
名前からいってしまいましょう。
Mariko Sakamoto
ちなみにこの写真は、パリに着いて降りるとき。あとででてくる4人でのショットをMarikoさんに撮ってもらいました。みて、この笑顔。
12時間乗ってきた後とは思えないでしょ。起き続けてたのに、この笑顔。うーん。
私が彼女にお願いをしたんですね。図々しくも。あ、デートのお誘いじゃないよ。>
たまたま、この便は空きがあったみたいで1席余分にもらえたけど、あと3回も乗るわけです。
飛行機に。しかもうまく説明できない私だしね。
なにより、パリ-ジュネーブは、ジャンボじゃないので、通路をはさんで右と左3席ずつ。Kotoがはみ出てしまう。
では、どうやって積み込もうか。いろいろと考えてくれて、例えば、背もたれをはずして、縦に3席(ex.21A 22A 23A)とかどうかな、みたいな。
それをわざわざ、他のスチュワーデスさんとともに、休憩時間(?)を使ってフランス語で書いてくれました。しかも2通。
パリ-ジュネーブ間の縦置きの提案と、パリ-東京間のスペシャルシート(1席余分に・・・)。
なんかさ、スチュワーデスさんが人気あるのよくわかるよ。こんなに親身になってくれてね。仕事とはいえ。勘違いしちゃうよね。
自分にだけ優しいのでは?とか(ないない)
また馬鹿なこといって・・・・と誰かの声がきこえてきそう。
なにはともあれ、無事パリに着いた。さぁ、さぁ、一番最後に降りましょう。KOTOあるし。
で、ついでに記念撮影。モデルさんたち肌がぼろぼろとかいっていやがったけど、そこは強引に一枚。
右から順に、Satomi、ミッチー、Ayaya、Yoshi、私。
ミッチーはひたすら眠り続けていました。眠れる王子様でした。
【シャルルドゴール空港?】
名前よくわからなかったけど、とにかくパリ。
ここで乗り換えで3時間待ち。AF1242パリ時間で夜の8時30分発。
まずSatomiがイタリアいくのでここでお別れ。アディオース!
そして4人でとりあえずお茶。レストランっぽいとこでお茶を飲もうとしたら断られた。
「そこのカフェで飲んで」と。冷たい国だ・・・。すいてるのに。
とりあえず、着いたのが5時45分くらいかな。で、女性二人は空港散策に。ミッチーと私でカフェでまったり。
7時になったので、カウンターに行くと、並ぶところにがたいのよろしい黒人の女性がいて、まだ早いというのよ。8時半のフライトで7時ですよ。早くない!
とまぁ、いくら心で思っても駄目いわれた私は素直にカフェに戻る。で、15分にまた行く。断られる。25分にまた行く。断られる。おいおい。
いつからなら受け付けしてくれるのじゃ?相手はフランス語しか話さない?
他の3人は、東京でもうチケット取ってあるのだけど、私はKOTOがあるので毎回とらなければいけないらしい。たしかに面倒。おっと話がそれた。
返ってきた答えは、「7時30からね」。
どうよ。さすがパリ?あと5分で30分なんだけど・・・。
くやしいから、しっかり30分にいったさね。そしたら、交代の時間らしくて違う人がそこにいた。
さてここで思わぬ問題が。
受け付けの人は日本語のできる男性のフランス人でした。親切なんだけど、なにやら、Kotoをいれる場所がないとのこと。
ないといわれても困るので、Marikoさんからもらった手紙をみせたりする。納得はしてくれたけど、どうやら面倒くさいらしい。
電話であれこれ飛行機の整備のほうの人と交渉してくれて、そこで待ってていただけますか?と。
待つしかないでしょ。こういう場合。いろいろと対策考えてくれてるみたいだから、おまかせして待つこと1時間以上。
もちろん、ミッチーたち3人は、先に行ってしまった。
なんとかなりそうだから、急いで搭乗口に行って。
そういわれて、お礼をいって、Kotoかついで走る私。時間にしてもう8時半すぎてたかな?みたいな。遅れたのかな。私が遅れさせたのかな。
ところがいくら急いでもやはりセキュリティーでひっかかる。別会社(警備の会社)がやってるからしょうがないけどね。わかっちゃいるけど、急いでいるのよこっちは。
でも、話のわかる人がいて、搭乗口でチケットをもらうんだといったら通してくれた。楽器というのもわかってくれて、まぁ、すんなりの部類かな。これでも。
ここでも先に乗るわけさ。飛行機の最後方の進行方向右の窓際縦3列がKoto用のスペース。紐でKotoを固定。背もたれは整備の人がはずしてくれた。
大事だね。これは。乗ってしまえばこっちのもの、あとはすんなりとジュネーブに到着。夜10時ころだったかな。
【ジュネーブの空港】
さぁやっと着いた。ちょっとだけ機内でうとうとした。いい感じ。よく眠れそう。
荷物受け取りで待っていると2個でてこないんだな。となりのブースではBOSSがいて、なにやらあちらもトラブルしてそう。
結局、3個ロスト・バッゲージ。5人中(Boss含む)3人(男性のみ)それぞれ1つずつ。
BOSSは、着替えなどのバッグ。
ミッチーは、シンセサイザーの音源(精密機器扱いで預けたもの)
私は、Kotoの台(これも精密機器扱い)
どうなってるんでしょうね。パリでなんかゴタゴタしたらしいとかしてないとか、荷物はパリにあるとか。
今すぐ持って来いよ。と思ったけど、なんかしょうがないという風潮がただよう。さすが外国。こんなんありなのね。
現地の女性の日本人の人が交渉してくれて、明日の朝一番で持ってくるとのこと。
これも信用できないらしい。それでもそこまでしかいえない外国の風潮ってなんか・・・すごすぎ。
お金とってるくせに。
電通テックの阿部氏が迎えにきてくれたので、ある荷物を持ってホテルへ移動。
【ジュネーブ】
ノボテルホテルというところの宿泊。もう真っ暗。お店もあまり空いていない。そりゃね。11時だしね。11時半だったかな?
で、結局空いているお店ということで、中華いってきました。おいしかったよ。けど中華だったけど(笑)
明日のリハーサルがあるので、とりあえずすぐ寝ました。ぐっすり。