Gayo Koto Live 2009  〜The Origin of Gayo〜

Koto、チェロ、ピアノの3人編成。素朴に私の原点ライブ。(6 Feb.2009)

今回も銀座のTactさんで。2月は定例となりました。好き勝手にやる私のオリジンライブです。

まず今回のプログラムを記録します。

【First Stage】

1.「三つの遊び」より
 a.まりつき
 b.かくれんぼ
 c.汽車ごっこ
2.瀬音
3.メモリー
4.気ままな駱駝と一人旅
5.リベルタンゴ

【Second Stage】

1.水華(みずのはな)
2.月光の煌き
3.Morrison's Jig
4.Spain
5.Sprite

【アンコール】

・月の光

当初のプログラムでは、新曲が3つくらい入る予定だったのですが、今月(2月)これからある新潟の雪祭りでやる「水華」、 3月ハンガリーで演奏する「月光の煌き」と「Sprite」を入れてみたら、時間的なスペースがなくなってしまいました。プログラムにはのせませんでしたが、

・「春の海」の出だしだけ
・4月に演奏する予定の「君が代」初披露(私のアレンジ)

などもシークレットでやってみたり。

1曲目は、私も本当に久々に演奏したかな。「三つの遊び」。
これは、私が小学生のころに、当時高校生だった(?)Satoruくん(だったかな)(同じ社中だった)が上手に演奏しているのを聴いて、感動した記憶あり。 特に3曲目にある「汽車ごっこ」。銀河鉄道999を彷彿とさせる・・・というとロマンが広がりすぎるけれど、シュッシュポッポと走り出すときの擬音がKotoで上手に表現されている。 宮城道雄先生のこういう音遊びってステキです。それを今回みなさんに聴いていただこうと組み入れてみました。
まぁ、3曲やらなくてもいいのにとあとからは思ったのですが、やはりこれは3曲セットかなという想いが強く、セットで演奏させていただきました。いかがだったでしょうか。

そして2曲目の「瀬音」。これも宮城先生の曲。私も小学生で習い、お稽古をやめたあとも、よくリクエストをいただき演奏してきました。 最後に演奏したのは20代のときの音楽集団時代、どこかの学校公演の楽器紹介で演奏した記憶あり。本当に遠い昔ですね。
本当は、十七絃箏(低音域のKoto)と十三絃箏の二重奏ですが、今回は、十七絃パートをチェロの菅野さんにお願いしてみました。 終わったからいえるけれど、これも4日くらい前に思いついて、あわてて十七絃の音を五線譜にとってみたりしてました。余裕あるんだかないんだか。
菅野さんいわく、チェロのクラシックの基本ができてれば簡単だそうで、難しくないのに効果的に素敵な曲っていいですね。作曲者の実力が問われるところですから。 これは、十三絃の曲の中では私が過去最も多くステージで演奏した曲です。思い出して今回入れてみました。 頭の中で流れていくメロディーと小学生のころの自分の演奏と・・・ギャップを感じました。「あのころは、簡単に演奏してたのに・・・」「なぜ?」みたいな(笑)

3曲目の「メモリー」。本当は、英語表記なんですけどね。「Memory」(最初から英語でかいとけ・・・と)
石の思い出、石の気持ちという観点から、悠久の時の流れをかわいい小品に仕立てた曲です。最近ひそかに人気な曲で、これで3連続プログラムに入りました。うれしいことです。

4曲目の「気ままな駱駝と一人旅」。これはねぇ、タイトルを募集したやつです。前回。なかなかはまるものがなく、今回も暫定でこんなタイトルつけてしまった。 正式に決まるのは、多分CDい音源をいれるときでしょうね・・・・この分だと。まいったまいった。タイトルつけるの、8割がた苦手。2割は、さくっと決まる。作ってる最中に決まる。 今度こそ・・・そう思いつつ、ループ状態に入る私です。

1部最後は「リベルタンゴ」。の、早いバージョン。ピアノの石原さんアレンジで、まってまってと思ってるうちにあっというまに終わってしまう。 もともとアンコール用で用意したものだったので、今回は、1部の最後の〆にもってきました。よりブラッシュアップして、これもCDにいれたい一曲ですね。

(休憩)
あいかわらずこのオリジンライブでは、お客様の間を泳いできました。みなさん本当にありがとうございます。忙しい中時間とお金を使ってきていただいて。 演奏前、この休憩、演奏後は、なるべく客席に出てお話させていただいてます。みなさまもどうぞ遠慮なさらずにお声をかけてくださいませ。 本人、疲労より、アドレナリンのほうが勝ってますので、大丈夫ですから。

2部開始。
まずは、「水華」。急遽プログラムにいれた一曲。このあとの仕事で、新潟十日町の雪祭りで演奏するので、その予行演習を兼ねてインさせていただきました。 自分のためという・・・。ある種のリハーサルですね。太鼓をTactさんに入れる余裕がなかったため、ピアノの石原さんに演奏してもらいました。これはこれで面白い。 と私は思ってます。

そしてこれも急遽インさせた「月光の煌き」。3月のハンガリーの予行演習。菅野さんこの曲初演してるから、もう慣れてますね。高音域、あまり得意じゃないそうですけど・・・

3曲目「モリソンさんのジグ」。これは今回のひそかなメインです。
アイリッシュが好きで、アイリッシュで一部をすべてプログラムしたかったのですが、今回のもろもろのリハーサルの都合上、これ一曲に。 ですが、この一曲が好きなんですよね。私は。もっともっと数多くアイリッシュの曲はあるのですが、なぜかこれが一番好き。メロディーが好きなのか、なんか感性が私と合う。 いつか、他の好きなアイリッシュの曲を集めて、がっつりKotoでアイリッシュ・・・みたいなライブやりたいな。お楽しみに(いつのことやら)

4曲目は、「Spain」。チック・コリア作曲。
これは、2004年12月に初めてライブでやって以来、3回くらいやってきましたが、今回の編成でお披露目は初めて。スペシャルゲストでギターの渡邉英一さんにも参加してもらいました。 スペイン大使館で仕事したときに、この3人ではじめてやって、面白かったので、今回イン。+ギター。

最後の5曲目は、「Sprite」。最近の定番になってきましたね。他に元気な曲がないからかもしれないけれど。
スプライトも、原曲からいろいろアレンジされて演奏してきましたが、今回のは、最新版の2009バージョン。より原曲に近づいていますが、無理のないようにより構成が、楽譜がシンプルになりました。 これなら・・・初見でもいけるかも。くらい私の中では整理整頓した譜面となりました。これも3月にハンガリーであちらの人たちと演奏する予定ですので、そのための整理ともいえますが。 しばらくはこのバージョンで演奏したいとおもいます。演奏は、もう慣れたもの、石原さんと菅野さん、そしてスペシャルギターの渡邉さん。 渡邉さんは、最初ちらっとこの曲を聴いたときに、「面白い、やりたいね」といてくださったかた。こんな人は珍しいです。たいていは、めんどくさそう・・・っていわれるのに。 ありがたいことです。楽しかったですね。

いよいよアンコール。実は準備してなくてね。今回、あまり余裕がなかった。後ろに控えた大仕事の準備もあってね。
でも、まぁ、ずっとKotoやってきてるから何かは演奏できるかなと思ってお客様に聞いてみました。
「何かご希望ありますか?」と。

私の心の中では、やはり3月のハンガリーで演奏する予定の「華やぎ」かなと思ってはいたのですが、さすが私のFanの方々。
私もすっかり失念していた「月の光」の声が圧倒的に多く、結局それを演奏してまいりました。ところが、これ練習してなかったのよ。ソロは華やぎばっかり練習してたから。 最初の音を出したときに、一瞬(覚えているかな・・・・)と不安がよぎりましたが、その一瞬がすぎると、やはり体に染み付いた曲なのか、ばっちり。気持ちよく演奏させていただきました。 最近、気持ちよく演奏できる状態が多くてうれしいかぎり。毎回気持ちいいということはさすがにないけれど、毎回気持ちよく演奏できる状態を目指していきたいとおもいます。

このオリジンライブは、毎年2月の第1・2週のどちらかの金曜日を狙ってやってきましたが、今回、チケットを手にいれられなかったという声が多かったので、来年2010は、2Daysにします。 2010年2月5日(金)・6日(土)です。3ステージの予定ですので、どうぞお楽しみに。

いつも応援してくださってありがとうございます。またお会いしましょう。

Gayo


【SUPPORT MEMBER】
・石原KOTA(ピアノ)
・菅野太雅(チェロ)
・渡邉英一(ギター)