【成田エクスプレス】(7:00)
まずは、7時新宿発の成田エクスプレスに乗ること。すべてはここから始まるのです。
私が仕事をする上で、この出だしが最大の難関なのです。
(エピソードを参照)
無事、もちろん余裕を持って到着。遅刻できないので、しっかりと徹夜しました。寝落ちがこわかったけど、がんばって起きていました。
電車も飛行機も寝ていく予定だったので・・。
7号車に乗ると、外人さんと話している日本人女性がいました(若い)。英語が自由に使えていいなぁなどと思いつつ、転寝Modeに突入。
箏は、まぁ、盗まれることはないでしょう。
途中から電車のスピードが極端に落ちました。時間はいっぱいあるけれど、なんとなく不安。
するとやはり車内放送が。プレーキ故障の為、列車交換とのこと。
(あぁ、荷物あるのに、面倒くさいなぁ)
(まぁ、事故するよりはよいか)
止まった駅は品川。待つこと10分くらいかな。次にきた成田エクスプレスに乗車とのこと。
え?
え?
(満席のエクスプレス(11号)に、私たち(9号)が乗るの?)
駅の人も車掌さんも、
「9号のお客様には
全額返金いたします。どうかこの列車にお乗りください」
こう叫んでいました。全指定席のエクスプレスでなぜ、立っていかねばならないのだ。お金といったって、たいした額ではないし。
寝る予定が・・なぜデッキ。しかも人いっぱい。かなりJRが嫌いになりました。
ここでわがままいっても空港にはいかないといけないので、みんな仕方なく乗り換え。予約して乗車券買って、座れなくて、お金返すといわれてもねぇ・・・。
(まだいっているやつ)
【成田空港(みどりの窓口)】(10:00)
やっとこさ成田空港第二に到着。箏があるので最後尾で改札へ。時間に余裕がありすぎるので無駄遣いできる(笑)。
改札を出るときに駅員さんが9号の乗車券をみて、
「この先の窓口で返金しております」
と親切にいってくれた。先ほど嫌いになったJRのことがほんの少しだけ嫌いじゃなくなりました。
さて、やってきましたみどりの窓口。この乗車券って3000円ちょっとなんだよね。内、特急券代が1600円くらいかな。
窓口もほとんどひとがいなかったのですが、どうやら3つあるうちの2つでトラブルしていました。
とりあえず近くに箏を立てかけて、私も後ろに並びました。
女の子二人組みと窓口の女性、おじさんと窓口のおじさん、どっちも怒っていました。朝から怒らなくても・・・ねぇ。
様子をみていると、どうやら乗車券のトラブルらしい。しかも私と同じ9号エクスプレスだった人たちみたい。お金が返ってこないとか、なんとか。
おじさんなんて、窓口の机をたたいて怒っていました。さて、私の番。
雅葉:「すみません、9号のものですけど」
窓口:「はい、返金ですね。特急料金の半額しかもどりませんが、よいですか?」
雅葉:「(・・・よいですかってあなた・・・なにいってるの)」
雅葉:「全額返ってくるのでは?品川駅で駅員さんと車掌さんがいっていましたよ」
窓口:「規則ですから」
(つまり、なんですか?特急券の半額800円を返してもらうか、返してもらわないかしか選択肢がないと?)
雅葉:「あの・・、こちらは予約して券を買っているんですよ。荷物もあるのに。事故するよりは車両を換えたほうがよいけれど、
デッキに立ってきたのですよ。あんな荷物もって。全額返してもらったってたいした額ではないけれど、誠意がないのですか?」
窓口:「でもお客様はエクスプレスに乗ってきましたよね。それでしたら規則で特急券の半額しかお返しできません」
雅葉:「乗ってきましたよね・・・って。これに乗り換えろと駅員さんに言われ、お金は返すから乗り換えてくれといわれたのですよ」
窓口:「規則ですから」
(思いっきり腹がたってきた)
雅葉:「私としては特急券だけでなく、乗車券の払い戻し、プラス、精神的肉体的疲労分をいただきたいくらいなのですけど。こういう対応されると」
窓口:「お客様、そういわれましても・・・」
雅葉:「よく上の人と話し合っておいてください。3日後にまたここよりますから。」
そんな会話でした。私もたいした金額ではないけど、JRにとってもたいした金額ではないでしょうに。
駅員さん・車掌さんのいった言葉と窓口の対応がまったく違う。少しおかしくないですか?JRさん。
ロシア行く前にものすごく嫌な気分になりました。かなり嫌。話している言葉の端に誠意がないものだからほんとうに嫌になる。
2時間立ってきた人間に対する言葉がなっていないね。怒っているから思ったのかもしれないけど、なんか窓口の人かわいそうだね。
ロボットみたいだった。規則ですから・・・。公務員だね、やっぱり。品川駅とか9号の車掌さんたちのほうが誠意があったよ。
【成田空港】(11:00)
いやなことのあった後。ゲートのところで加藤氏、本間氏、港氏と合流。荷物チェックのためX線に通す。
ゴロゴロされるのが嫌で、前回タイのときは、手で検査してもらった。今回もそれをいうと、係りの感じ悪いおじさんに、
おじさん:「ここ通して!」
まさのぶ:「あっちで手で検査していただけませんか?」
おじさん:「なにいってるの、全部ここ通して!」
まさのぶ:「楽器なんですけど、壊れやすい・・・」
おじさん:「いいから通して!」
うーん、うーん。だから、通すのはいいのだけど、誠意が・・・。
そりゃ、毎日同じことばっかやっているからかもしれないけど、誠意がない。
こっちはめったに乗らない客なのに・・・。JRといいダブルで嫌な気分を味わってしまった。
ただ単に私がわがままなだけなのか・・。
アイロフロート(たしか・・)の係りのおじ様は、とても親切でした。若い人たちも親切でした。
荷物を通してからあと、荷物を預けたりするのはとても親切丁寧でした。
楽器ということもよく理解してくださって、なんと機内持込OKにしてくれました。
感謝!
【空港内】(11:00)
さて、荷物を預け終わってまだ二時間近くも時間がある。さささぁぁとみんなどっかにいってしまった。
買い物とか、お茶したりするのだろう。私は機内持込する箏があるため、あまりあちこち行けない。というか、行くのが面倒。
とりあえず、荷物あずけて出たところ(まだGATEに入る前)で悩んでいると、あれれ?知った顔が。男性二名、女性一名。
尺八の柿堺香(かきざかい・かおる)氏たちでした。どうやら同じ飛行機らしい。
私はモスクワ、彼らは・・そこから乗り継いでいくらしい(地名を聞いたのだけど忘れた)。
しばらく世間話をした後、彼らは喫茶に、私は箏を持って待合ロビーへと向かいました。
荷物があるって不便ですね。
【待合ロビー】(12:00)
さてさて、やってきましたロビーです。私が3番目くらいでした。1時間半前ではあたりまえですね(笑)
箏を壁際に立てかけて、お茶でも・・ビールでも・・と思ってそこにある売店にいくと、高い!
喉が渇いていたのだけど、実は6000円しか持ってこなかったので、なんとなく節約。
#800円、ここは耐えるか、JR(ジェイアール)
いやいや、帰ってきたら文句のもの字をいってやる!けど、喉の渇きは我慢か。動かずじっと1時間半。
1時間くらい前からぞくぞくと人がやってきた。そりゃそうですよね。早くにロビーにきてもやることないし(笑)
まぁ、ゆっくりとしたと思えばね。(寝ていないやつ>私)
【搭乗】(12:45)
空港が人であふれてきました。パイロットとスッチーもきました。なんとロシア人でした。あたりまえか。アイロフロートだものね(笑)
日本人の搭乗手続きの女性が何人かやってきました。
いよいよ搭乗か・・・と期待を膨らませていると、そのうちの一人が箏を見て、隣にいるおばさまになにやら話し掛けていました。
そう、私は箏を壁際、自分は窓際で外を眺めていたのです(おいおい)
気になったので、その箏の横に座っているおばさま二人のところにいって、
まさのぶ:「今、この箏のことで何かいわれましたか?」
おばさま:「えぇ、持ち主を探していたみたいです。」
まさのぶ:「持ち主は私ですけど・・(笑)」
おばさま:「(笑)」
小さなコミュニケーションの後、係の女性のところへ。
雅葉:「あの箏の持ち主ですが・・・」
女性:「あぁ、今探していたのです。」
雅葉:「中垣です。何か?」
女性:「先に搭乗なさってください。大事な楽器ですので。」
ぬぉぉ。なんと
親切な!
というわけで、一人先に搭乗してしまいました。少し恥ずかしかったけど。
箏の置き場所を探して、客室乗務員の方とあーだこーだと。結局、ビジネスシートの最後尾座席の後ろの空間に置くことに。
よかったよかった。Thank Youの連発でした。
(スパシーバではないのか?>自分)
【機内】(13:00 - 17:00)
今回はビジネスクラスだったので、9時間の飛行が多少楽でした。
隣に本間氏がいらっしゃったので、いろいろな話がきけました。
さまざまな仕事をなさってきていらっしゃる方でした。さんざん港氏と本間氏と話し、着陸するころに眠る私(笑)
今回は、機内食をちゃんと2回食べました。飲み物も、ジュースと水とコーラとビールを飲みました。
何回もききにきてくれるので、遠慮なく飲みました。機内ってやることないんですよね・・・。
ファーストクラスの加藤氏から、MDと楽譜を渡され、
「今回はこの8曲を録音するからよく聴いておいて」
と言われ、着陸するまで3回程聴きました。このままでも使えてしまう・・・綺麗でした。シンセは凄い!
【モスクワ】(16:30)
寒い寒いといわれていたモスクワ。寒くない。空港内だから当たり前ですが。
第一印象、暗い!
夕方なのもあるけど、どうやら電気が不足気味らしい。うーん。東京って明るい街なのね。
迎えがきていて楽器とともに、ホテルに移動しました。まだ寒さは感じません。
【ホテル】(18:00)
さくっとチェックインを済ませて、1時間後に下に集合とのこと。
その間、楽器だして、調整と糸の張替えをしました。
15分くらい時間あまったので、TVでもみようかと思ったのですが、なんと、日本語がない。しかもチャンネルがよくわからない。
ヨーロッパとアメリカのチャンネルはあるのに、日本のが・・・。
あるわけないか(笑)
ホテルの周りみてこよう!と思い立ち、15分の散歩。
寒いぞ!
やっぱり寒いです。雪降ってるし。けれどだれも傘なんぞさしていない。そう、振り払えばさらさらと落ちていく雪なのでした。感激!
【ラウンジ】(19:00)
1Fのラウンジで集合。機内で食べてきたのでお腹そんなにすいていない私。加藤氏が、
「キャビア食べるか?」
といってくれたのですが、私は社長の厳命があったので遠慮。あぁ、キャビア。その厳命とは、
---- 録音が終わって、加藤氏によかったといってもらえてからご馳走になれ! ----
なんて重い厳命でしょう!他の三人が、山盛りのキャビアを食べている横で、スープを飲んでいた私。
あぁ辛い。(自分で注文すれば問題はないのだが・・・・ねぇ)
明日こそちゃんと録音してご馳走になるぞ!
固く決意した瞬間でした。
【散歩】(20:00)
みんなで解散して、けれどやることのない事を知っている私。
港氏を誘い、散歩にいくことに。本当に寒かった。
ホテル周辺・・・といっても、赤の広場前なので、道路くぐってすぐなのです。
RED SQUAREと呼ばれるその広場、広い。そしてカップルが多い。こんなに寒いのに。
地下は怪しい雰囲気でした。ゲーセンなんだかなんなのか、よくわからないので踏み込まず、散歩。
赤の広場に出る(地下から地上へ)と少し歩いて警官が・・・。二人組みの・・・。
(恐いです)(笑)
パスポートとビザをみせろ・・・というので、・・・って持ってないっす。二人とも持っていない。ホテルにある。
ホテルのカードKeyを見せて、そこのホテルだ!というと、解放された。よかったよかった。
そのまままっすぐホテルに帰る(笑)
なんでこんなにあっちこっちに警官がいるのだぁ・・・。仕事熱心なのだか、治安が悪いからなのか・・・。
うぅ、寒ぅっ!
【Room】(24:00)
部屋に帰ると、箏の練習をしました。
他にやることがないから・・といえばそれまでだけれど、楽譜をスコアでいただいた(機内で)ので、練習。
多少の音の変更が確認されたので、それに合わせて練習。調絃の調整もして、また練習。
ごろっとしてから、また練習。
そんなこんなで12時になりました。Good Night モスクワ!