ウィーン33日間の足跡 〜Viennaによせる33のエスキス(Op.31)〜
いきなり訪問したオーストリア、ウィーン。二十絃箏とともに過ごした33日間のDiary。(24 Nov - 26 Dec 2009)
その数日前からのDiaryをここにまとめてみました。GAYOの心の動き、ウィーンでの生活のメモリーとして。 |
2009年11月22日(日):ウィーン出発2日前 |
なんだかんだとあと2日後には出発です。 今週は、いろいろな人に食事・飲みに誘われました。ありがたい。感謝。
たくさんの人といろいろな話をしてきたなかで、今回の旅の目的がよりクリアになりました。
・曲作り この3点です。 えぇ?音楽鑑賞が入ってない?オーケストラきかないの?オペラは?バレエは? 多くの人にいわれましたが、それはすべてオプションです。 みないというわけではないし、絶対みてこなければいけないものでもない。 そのくらい、自由なプランでいってきます。 毎日何をするのかな? 今回の、仕事でも観光でもないこの1ヵ月に及ぶ滞在のために、ご協力してくださった方々に感謝いたします。 まだ、いってないので、どうなるかわからないのだけど、3日前の今になってやっと楽しみになってきました。 やりのこしたことが多くて、毎日事務処理におわれてます。 あと2日でおわらせないと。 エクセルもうみたくない・・・。
まぁ、旅先でホームシックにならないように、適当にメールとかくださるとうれしいです。
どのメールアドレスも、全部転送しておきましたのでみれるはず。
あ、携帯メールだけは使えません。携帯もっていかないですから。
もって行きたい音源や、楽譜が沢山あるのです。
何ももっていけないじゃないですか!
ファンの方からのご指摘で気づいたことが一つ。
例のあれですか?
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2009年11月23日(月):ウィーンへ、24時間きりました |
いよいよ準備しないと。まだしてないのは私です。直前まで事務処理。
12月いないので、来年2月のライブの案内をしてくれるスタッフをみつけてお願いしてみたり。 一応Webから、メールで申し込めるようにしてあります。何かあったら私にメールください。タイショしますので。
24時間をきって、やっと、前向きになってきた。嬉しい電話もいただいたし、曲作ってきちゃうぞ!
まぁ、なんとかなるさ。
可能ならば、ブログを毎日更新します。
演奏したい、この気持ちを大事に、2010年以降活動してまいります。2月のライブは、応援よろしく。 土曜午後は、子供OKライブ。ターゲットは子供。目的は、楽器の音に親しむこと。 情操教育です。チェロ・ピアノ・ヴァイオリン・Koto。はたして子供はどの楽器を好きになるのでしょうか。 Kotoじゃないような気が・・・するのが悲しいけれど、がんばるよ!
石原さんのピアノには負けないよ! あとは、無事に帰国できればGOODです。
ウィーン、または近郊にお知り合いいらしたら、是非紹介してください。
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2009年11月24日(火):東京・成田空港にて |
ゲート前にて待機中。楽器で18キログラム。確実にオーバーウェイト。6万円の超過料金発生。 プラス9万円でビジネスにアップグレードできたけど、まぁ最初から飛ばすこともない。おとなしく出発します。
一日あいて現地水曜日、日本時間木曜日にはメールをみれるネットカフェをさがします。 私が日本にいない間でも、演奏依頼はどんどんお寄せくださいませ。 みなに幸あれ
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2009年11月24日(火):Vienna初日 |
みなさま。無事にウィーンの部屋に到着したことをご報告いたします。ご心配おかけしました。 初日の流れ。
■成田発・オーバーウェイト そして、エコノミーは20kg制限。どうする、自分! とりあえず、オーストリア航空のマイレージカードを作ることで、2kgサービスされるというから、作ってみる。 結果、12kgから2kgひいて10kgオーバー
超過料金が発生。5万5千円。手数料1400円。56400円なり。
あぁ、一人でKoto演奏家って、海外いけないじゃない・・・。 手荷物をEMSで送っておけばいいと、あとで指摘うけるも、今回は間に合わず。海外なれしてるひとは、いろいろ知恵あるのね。 ありがたいです。もっと相談すればよかった。(というより、決まったのがいきなりだったからなぁ)
■ウィーンに到着・部屋にたどりつけるか? 最初は、空港からシューベルト通りまでタクシーで50ユーロくらいで行く予定だったけど、成田空港での臨時出費:56400円でショックを受けたGAYOさん。 ちょっと節約してみた。
客室乗務員さんのアドバイスで、リムジンバスで空港からシュヴェーデンプラッツというところまでいった。
リムジンバス:6ユーロ。 "END"
っていわれた。
降りてみたら、なんともさみしいとこ。駅前じゃないのね。
荷物3つもって、がんばった。タクシーの運転手さんに、ここはどこ?って確認したら、シュヴェーデンプラッツというから、間違いない。
荷物のせてっていったら、僕のはいらないから、後ろのに乗ってっていわれた。
さぁ、着いた。12ユーロくらいで着いた。
運転手さんが、べた付けで、入り口でおろしてくれたのだけど、はたしてここでいいのやら? 「ヤパン?ヤパン?」 (ルパン三世かい!)
そう、JAPANです。はい。
なんか手前の部屋から、猛烈にピアノの音が。 みえないー。それどころじゃない。
といっても何とかなるもので、教えていただいたとおりに、部屋の鍵をあけて、中にはいる。
真っ暗のまま奥にはいる。私の東京の一人暮らしの部屋より広いじゃない・・・。
あ、台所の電気みつけた。そして、漏れた光のなか、全部のスイッチを発見。
さてここで、問題。
おなかすいてない。
■ネットカフェ探し・定期券購入
最寄り駅まで歩いてみる。あれ、反対方向北にいってたらしい。
一ヶ月いるから、一ヶ月の定期券を購入してみる。
ワナだ、ワナ。
ところが、みてみると、12月20日までしか使えない?なんでだ?
ま、いいか。かなりお得で安いから。
よし、カールスプラッツまでいくぞ。
この駅は、U6という路線が通っているらしい。Uは地下鉄Underの意味らしい。お礼をいって、ホームに上がる。
6駅乗って、U3に乗り換え。
地下鉄路線の説明を一生懸命英語でしてくれた彼。私がU3に乗って、シュテファン駅までいって降りるときまで親切にしてくれた。 ウィーンの第一印象。人間がやさしい。決まり。名前きいておけばよかった。聞く余裕がなかった。路線図とにらめっこしていたから。
シュテファン駅でおりて、ケルントナー通りを南下。別名ブランド通りだってさ。彼いわく。
道は広いし、いい感じ。そこを抜けると、オーパー駅。というか、国立オペラ座。あらま、こんなところにひょっこり。
お店紹介:Surflandサーフランド 日本語できまーす。店員のお兄ちゃん、いい感じ。私がずっといるから、コーヒーご馳走してくれた。ちなみにビール飲んでるんですけどね。
これから毎日ここに、電車にのって通います。夜か、夕方かな。 どんどんメールくださいな。
さて、どうやって帰るかな。帰りはU4使って少し遠い駅だけどそこから歩いてみよう。 不安とワクワク感が入り混じってます。 無事に着いて、メールも読めたので、みなさまご安心を。 初日の報告おわり。Kotoは明日だそう。
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2009年11月25日(水):一夜明けて |
昨日の日記は長くなりました。失礼。
■24日火曜日の夜・帰宅後
お風呂にお湯がたまらない。チョロチョロにしないとなぜかお湯がでない。
やっぱり日本人。しずまないとね。そしてシャワーで頭が洗えないので、もうたまったお湯の中に頭つっこんで洗ってみた。
テレビないし、ネットもないし。 そしてハ長調だか、イ短調だか・・・私風にいうと「0♮」(ノンシャープ・ノンフラット)に調絃してみる。
そうだ、エスキス作るって目標があったんだ。
エスキス:フランス語で、絵画などの下絵、スケッチのこと。
私は、この滞在33日間、日記をこうやってブログに書くのと同時に、音日記をつけようと決めてやってきた。短くてもいい、不完全でもいい。毎日作曲してみようと。
24日分の曲。今日一日の不安を曲に。
夜が寝れなくて、朝3時くらいまで作曲していた。
■25日朝 ドイツ語らしい・・・言葉で話しかけられた。私の直感で訳すと、
君はここの住人か?
あはは。適当だ。ドイツ語で説明できないので、住所と部屋主の名前をみせる。納得してくれた。
さて、そのおじさんに、ついでに質問。
通じたよ。適当英語が。返答が、
感謝。了解。いざ、出発。時間は7時。
私のお借りした部屋、アパートを外のシューベルトガッセから撮影。右下の小さいドアが入り口。
■BLAU STERNカフェ
スープ食べながら、今朝早くまで作っていた「外の國にて」をノートのメモからノートに清書。
まだおなかすいてるね。スープだけじゃ。
左が、1杯目、ウニョウニョ入りスープ。右が、なかなか美味しいほうれん草スープ。
■ゴミ処理場?
中に入ることはできなかったので、そのまま歩いて来た道を引き返す。南下していく感じ。いがいと距離ある。
■一本の電話 場所は、ショッテントーアSchottentorのオーストリア銀行の角の電光掲示板の下。どこだ?下見をあとでしてから夜いこうと考えているうちに寝てしまった。 時差ぼけというやつか?
そして、夢の中。なんかいい夢だったような気がする。まるで夢幻の世界だったような感覚。
今一番大事な友人からの電話だった。 ふと時間をみると夜の7時過ぎ。なんと。寝すぎた。 インターネットカフェにいかないと今日のメールチェックできない。いそげ。いそげ。
■目指せショッテントア
同じルートでショッテントーアへ戻る。
急ぎすぎたらしい。30分も早く着いた。
下斗米さんを待ってる場所が、本当にここでいいのか?それだけ心配なGAYOであった・・・。
■千鶴子さんに会えた 合流した瞬間に、日本語で話しまくる私と下斗米さん。千鶴子さんは、私に警戒心を抱かせない素敵な方でした。音楽家らしくないというか、人間味あふれまくるというか。 おなかがすいていたので、ご飯を食べにいこうということになりつつも、市庁舎の前のクリスマスバザー?というのかな、出店を見学。 一人じゃいかないだろうからと案内してくれた。これはありがたかった。ガイドブックにもそういうえば書いてあったな。
ホットワインをみんな飲んでいた。甘いワイン?もあるらしい。 途中、コールマルクトという中心街の通りを通った。
そして案内されたおみせが、・・・・・・名前わすれた。多分もう一度くらいはいくでしょう。 まずはビール。下斗米さんも飲める人だ。二人でビール。7度のビール。いきなり!
軽く下斗米千鶴子さんの説明。 何を食べたい?ときかれたので、唯一地球の歩き方の中で興味のあった、レバー団子スープ。Leberknodelsuppe。迷わずそれを先に。
■夜中の迷子
あれ、思ったより距離あるぞ。寒いぞ。
「それは41番だよ。」
なんで目の前に電車が走っているのか。U6は地下鉄といいつつモノレールのような上を走っている。地図を確認。
電車にのった。次の駅が、Michelbeuern。なんてよむのやら。
いろんなことが起きます。
で、歩いていくと総合病院の敷地内にはいっちゃったのね。誰も歩いてない。戻るのもあれだし、いっちゃえ。いっちゃえ。
あ、車が2台走っていった。後をついていく。あ、でた。線路沿いの道。 そのまましばらく歩いて、フォルクスオーパー。さすがに見慣れた駅にでた。ホッと安心。あとはそのまま帰るだけ。 千鶴子さんに紹介された近くのスコティッシュバーに行こうと思ったけど、なんかもう酔っていたし、今日の曲書きたかったから、そのまま帰宅。 迷子した後に、まだ飲もうとか思うあたりが、GAYOだ。
■夜中の作曲
P.S.
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2009年11月26日(木):3日目のVienna |
■グーテンモルゲン 3日目となります。26日木曜日です。
昨夜は遅く帰ってきて、うたたねしたのでした。作曲は朝の3時からでした。はい。 今日は何をしようかと。今日は何も予定のない日です。明日は、ペーター教会へ。今日その場所を確認しにいこう。 7時からまた同じCafe=BLAU STERN=にいってみる。朝の7時だと、まだ人通りは少ない。落ち着いたヨーロッパの朝という感じ。
さて、今日はまた違うスープをいってみよう。
そうそう、日本と違ってお水がでてこないのね。のどがかわいた私は、Drinkメニューを探してみる。わからん。あ、これいいかもと注文したのが
昨日の朝と同じく、ここでまた譜面の作業。今日は、昨日の曲(実際は今日の早朝だけど)「あせり」を清書。8時までねばってみる。 ガイドブックによるとネットカフェが開くのが9時だから。
■市街地へ で、A1のってグラーベンGrabenというバス停で降りる。ここも、乗るときに運転手さんにきいていたら、その後ろにのっていたおばさまが、英語で教えてくれた。 私もそこで降りるから大丈夫よ。って。そこ座りなさいって。多分こんな感じの会話だったはず。 フィーリングな英語で会話する、おそろしや、Gayo。 そしたら、別のおばあちゃんが横に立ったので、席を譲ろうとしたら、おばあちゃんも英語で、そこの席は高いから乗れないから大丈夫よっていってくれた。 なるほど・・・なるほど。
グラーベン着きました、降りました。ペーター教会どこ!?
さてどうする?9時まであと30分。 そこの道に入っていくと、おぉ、ティファニーも。日本でもよくみるブランドだけに、ほほーって感じ。その通りは、Kohlmarkt通り。コールマルクト。 ガイドブックによると、コールのマーケットだそうだ。昔はコール(木炭)の市場が開かれていたことに由来するそうです。
■散歩
そこを左折してライトシュール通りReitschulgasseへと。曲がったところ、門の続きの角に、こんなのがあった。
なんか観光っぽいレポートでした。
そんなこんなで9時半。 10時になっていってみると、24日の夜にあった男性がいた。その店員さんの名前は、PABLO。 チリの人らしい。そこでいろいろ会話した。 空手をやっているらしい。Gayoはやってないのか?っていうから、手をいためたくないからやってないっていったら、 空手はいいよって一生懸命話していたよ。柔道・剣道なら学校でやったけどね。 そんなPabloに、PromoteCDあげてみた。 なかなか、いごこちいいところだ。いるだけでお金かかるけど。インターネット使うだけでここまでお金かかるなら、小さなNotePCもっていったほうがよかったな。 日記かいていたら、もう2時間すぎてるし。ま、今日はいいか。 あとやることは、スーパーいって果物かってみることくらいかな。
今日の曲は、なにしようか。
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2009年11月27日(金):Vienna4日目・買出し |
おはようございます。今日も元気に。まず昨夜の話。
■26日その後
予定のない一日だったので、午後帰宅する前にスーパーなるものによってみる。 日用生活品・ふきん・せんざい・石鹸・ボディータオルなどをかってみる。ついでに、ピクルス・缶詰・もろもろ20ユーロなり。お買い上げ!爪きりとかもね。
そして、夕方からまたエスキス作曲。ここまで作った曲
24日=外の國にて
25日=あせり 26日=たゆたふ 「たゆたふ」も、二十絃箏ソロの曲です。
そして夜が眠れなくなった。
そして0時になった。寝る。
■27日金曜日 今朝は、寒いです。4日目のウィーンにして初めて寒いと感じました。お空は曇り。 そしてそのまま今日の分の作曲しちゃいました。 「まどろみ」 時差ぼけのせいか、ボーっとしてしまった感じでそのまま曲に。どう作ろうとか考えてないからね。 夜、ペーター教会でやる音楽会に行くので、先に作っておきました。 音がいっぱい浮かんできます。降ってきます。でもソロばかり。 PianoとCelloとViolinとのDuoをかきたいのに、まわりに音がないからイメージがわかなくなっちゃった。 でもいいのだ。今までかけない、かきにくいと思っていたソロが、エスキスというスタイルをとったら気が楽になって、音が降りてくる。
自分で演奏するよりも、上手なKotoの人に演奏してもらいたい気分。
■7時半
Blattsalate mit gerosteten Pilzen, Mandeln, gehacktem Ei, Parmesan und Joghurtdressing(7.10ユーロ) ここにある、Eiは、アイと読むらしい。暇だったから聞いてみた。店員さん親切なのだ。Eiは、卵だそうだ。 コーヒーも飲んだので、チップ込みで9ユーロなり。
7ユーロするだけあって、量が・・・多かった。けど、朝からサラダ。食べきった。夜までもう食べなくていいなと。
■目指せネットカフェ さて、いつものカールスプラッツ。出口反対の南側にでてしまったよ。せっかくだから、レッセル公園をとおり、工科大学の前まで出る。 そのまま地上をオーパーのほうに北に向かって歩き、いつものカフェに。だいたいここに9時半ころについてしまうので、30分またないとサーフランドがオープンしない。
またいつものカフェラッテ2ユーロ。 そこで、寒いから、また4軒となりのカフェに戻る。今日は黒人の女性の店員さんだった。 まだサーフランドあいてないから、ここいていい?ってきいたら、寒いからもちろんOKよ。って返事。やさしいのね。Viennaの人たちって。 もうおなかたぷたぷだから、そのままじっと待機。 やっとあいた。パブロ遅いよ!10時半だよ!
本日は、夜8時からペーター教会。時間あるな。一度部屋に戻って昼寝するか、リンクを歩いて一周してこようか思案中。寒いからね。 一周すると大体1時間くらいみたい。ほんとかな。4kmだって。 いってみようかな。天気大丈夫かな。傘ないんだけど。 とりあえず、夜は、遅刻しないようにしよう。 それではまた明日。
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2009年11月28日(土):Vienna5日目・ペーター教会 |
ウィーン5日目です。
■昨夜(27日)のペーター教会 残響がすごいね。教会。私もKotoをここで演奏したいな。 ヨーロッパの教会って、みんなこうやって響くのだろうね。 そういう機会を作ってもらってツアーとかしたいなと思いました。 当時の教会は、勢力があったのか、文化を大事にしていたのか。 建築物と彫刻と美術、絵画と、そして音楽の華やいだ時代だったのだという名残を感じさせてくれました。 私はいまのところ無宗教ですが、それでもこの教会の語りかけてくる文化の違いは理解できました。 これがあちこちにあるのだから、あの時代が、いかほどのものだったか。 そんな思いの中、一夜あけて、今日はエスキスではなく、ヴァイオリンとのDuoにとりかかってしまいました。 果たしてこの曲出来上がるのか、途中で終わってしまうのか・・・神のみぞ知る。いや、私が知っている。 今日は一日、曲作り。
P.S. 後から判明しましたが、深夜のバス路線は少し違うんだって。いつも乗ってる「38」番が、よくみると「N38」番になってるの。 これは、Nightって意味なのかな?ドイツ語の夜も、Nから始まるのか?停留所の数で覚えていたGAYOさんは、ぜんぜん手前で降りちゃったらしい。 ヒアリングできるようになるのは、もう少し先の話なのです。
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2009年11月29日(日):Dancing Gasse |
29日は、日曜日。 部屋のそばのお店ほとんどしまってるの。スーパーも。えぇぇ!って感じ。 だけど、たった一軒、パン屋さんがあいてたの。 お父さんが作っていて、お母さんも手伝っていて。で、私が入ると
お父さん:「お客きたぞ」
お母さん:「はいはい、いらっしゃいませ」 これは私の頭の中で作り出した会話ですけどね。多分そんな感じだった。 感じいいのね。ほんと、どこにいっても。自分の外向きの鎧が、もうすでになくなってます。
この日は、一日作曲していました。おこもりです。
落ち葉で埋まる小さな通り。
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2009年11月30日(月):Vienna7日目 |
ウィーンに来てから、はや一週間たちました。 先週の火曜日の夕方にViennaに到着したことを思うとなんか感慨深いものがあります。 この一週間で、夜2回迷子になりました。 けど、Viennaの人たちはみんな親切です。 私もViennaの人たちのように優しい人間でありたいものです。
これは、スーパーでとったお肉。日曜日はスーパーお休みなので、今日散策。 これ、本当に大きい肉なんですよ。外人さんサイズのでかい肉!安いよ!
これは、国立オペラ座のそばの立ち食いスタンド。このスタンドの通りに、私の通うインターネットショップ(サーフランド)がある。 朝10時だと、ケバブがまだ焼けてないんです。食べれないのです!ほかのはいけるけど。 本日は、Surflandとなりのパン屋さんで買ってみました。
これから先も、こんな自分でありたいな。
東京に戻ってからも、ずっとこうでありたいな。
あと3週間もあるけれど。 明日から、いよいよ12月ですね。 みなさまいかがお過ごしですか?
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2009年12月1日(火):Vienna8日目・雨 |
■12月1日、雨のウィーン 私がウィーンにきて2週間目に突入しました。そして12月に入りました。 今月は私の誕生月。寒いけれどセンチメンタルになれて好きな月です。みなさまいかがお過ごしですか?
☆いままでの作曲経過
11月24日 「外の國にて」(Op.31-1)
11月25日 「あせり」(Op.31-2) 11月26日 「たゆたふ」(Op.31-3) 11月27日 「まどろむ」(Op.31-4) 11月28日 「古都の夜明け」(with violin)(Op.31-5) 11月30日 「Dancing Gasse」(Op.31-6) 11月30日 「馬車」(with violin)(Op.31-7) やっと7曲か。超短いのもあるけどね。もっていったノートが終わってしまったよ。あとは清書用の五線紙をつかってしまえ。
■生活リズム
電話・・・もってるけどなかなか鳴らないしね!2日目に一回鳴っただけ。
午後6時すぎると、なんとなく眠気が。ハタと眠ってしまう。おきると夜中の0時。
それやってると、あっというまに朝の7時になる。6時間くらい書いてるのだね。びっくり。毎日。
メモはメモだから、書きながら、演奏しながら、書きながら、演奏しながら・・・・。
夜中なのに音を出してもいいのか?
そしてそのまま朝食はいつものカフェにいき、10時目指してオーパーにくると。なんと規則的な生活なことか。
■バドワイザー で、「バドワイザー」。これアメリカのビールかと思っていたら、チェコのビールなんだって・・・。えーーー。 ほんとか?知らなかった。裏はとってないけど、そう教えてもらった。なんてこった。今までだまされていたわ! というわけで(どういいうわけか)本日は、夜バドワイザーのみにいく。行く前に、本日分作曲しとかないとな。メモだけでも。
■ドイツ語
EI(アイ)=卵
UND(ウント)=アンド MIT(ミット)=With GASSE(ガッセ)=小さな通り STRASSE(ストラッセ)=大きな通り
ガッセ、ストラッセ、そんな停留所ばっかりなんだもん。すごいよね、わかりやすくて。そういうことだったのね。
「青山通り・表参道」
12月最初の日記はこんな感じでした。
P.S.
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2009年12月2日(水):グルジアのヴァイオリニスト |
グルジアという国からのヴァイオリニストのLevanさんにお会いしました。妹さんがTataさん、お母さんが、Tamaraさん。 貴重な出会いです。私が組曲「夢幻」の音源をプレゼントしたところ、楽譜あるならやらないか?という話になって、その場でやりました。 えぇ、初見で演奏しちゃうのね。ヴァイオリニスト恐るべし。
結果、とてもこの曲を気に入ってくださり、これはいい、すばらしいとほめてくださいました。ありがたいことです。うれしいことです。ハッピーです。
作曲漬けだったので、こちらもよい練習ができました。
ヴァイオリンの難曲といわれているピッチカート連打のやつ・・・パガニーニ?だっけ、なんだっけ。目の前でやってもらった。
「ほら、これなら簡単」 でも今日思った。ヴァイオリニストって、できないっていわないよね。できちゃうんだよね。ピアノに次ぐ世界楽器といわれる所以ですね。 あぁ、ヴァイオリニスト恐るべし。今度は、初見で演奏できないような・・・曲を書いてやる!って書くと、多分聴いている人にもわからない曲になっちゃいそうだから、やめておきますね。 素敵な出会いに乾杯
ちなみに、ここは千鶴子さんの部屋。
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2009年12月3日(木):ハンガリー大使館 |
この日は、ヴァイオリンとピアノのコンサートにいってきました。場所はハンガリー大使館の中。 素晴らしいヴァイオリンの演奏とピアノの演奏に堪能してまいりました。 うーん。世界楽器のピアノとヴァイオリン、これとDuoを書こうという恐れ多いことに挑戦しているんだなと。
コンサートの場所のそばに、市庁舎があったので、クリスマスマーケットをのぞいてみたり。 美しい。でも寒い・・・。これでマーケットに立ち寄るのは2回目。最初は、千鶴子さんがスルーっと案内してくれた。 今日は・・・ホットワイン飲んだよ。カップの御代込みらしいのだが、もって帰るわけにもいかないGAYOさんは、カップを返却したら、お金も少し戻ってきた。 これは、みんな持ち帰るらしい・・・。あはは。どうせ割れちゃうもの。 ご招待してくださった、ザヴァディさん、ありがとうございました。
コンサートの後、楽しくお酒飲んでしまったらしく、ショッテントアを一つ行き過ぎてしまった。終電ない!
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2009年12月4日(金):Vienna11日目 |
朝からちょっとセンチメンタルな感じ。 テーブルの上には、人からいただいたお酒がずらり。
左から、シャンパン・強いアルコール・焼酎(私の好きな百年の孤独=麦=)。 でもね、私は部屋で独り飲みしないのよ。これまだ封きってないのです。どうしようか・・・
それにしても、ウィーンがどんどん寒くなる。
そうだ、寂しさは、お酒でまぎらわせばいいんだ!
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2009年12月5日(土):Vienna12日目・センチメンタルな箏演奏家 |
今日で12日目。早いものです。 すっかりウィーン人?街の移動もすんなり。昨日のセンチメンタルな気分をひきずり、ついつい暗い曲ができてしまう。Kotoソロ。 ウィーンにきて作った曲一覧
11月24日 「外の國にて」(Op.31-1)
11月25日 「あせり」(Op.31-2) 11月26日 「たゆたふ」(Op.31-3) 11月27日 「まどろむ」(Op.31-4) 11月28日 「古都の夜明け」(with violin)(Op.31-5) 11月30日 「Dancing Gasse」(Op.31-6) 11月30日 「馬車」(with violin)(Op.31-7) 12月1日 「小さな灯」(Op.31-8) 12月2日 「そして今」(Op.31-9) 12月4日 「双重」(with violin)(Op.31-10) 12月4日 「灰色の街」(Op.31-11) 12月5日 「路面電車」(Op.31-12) 本日、もっていった20段のスコア譜が、なくなりそうになってるので、いつものインターネットショップの並びにある譜面のお店で購入。 あぁ、紙のサイズが・・・・ビッグです!紙の色合いも・・・なんかいい感じ。
■コンサート
「ハイドンの名によるメヌエット」
■ボイラー停止・寒い 先日いただいたお酒も、ちょこっとなめてみたり。
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2009年12月6日(日):Vienna13日目・真っ暗 |
■ケルントナー通り(Op.31-13) いつものごとく4時くらいから、作曲していました。今日の分。13曲目。寒い中・・・。まじ寒い。 チェロとのDuoを書こうと思い立ち、2月に菅野さんとやるために、こんなのはどうだろうと・・・小さな曲だけど。 「ケルントナー通り」 日本に帰って楽譜を渡すのが楽しみです。 (ところが、2月これやらないのよね。書くだけ書いたけど、微妙な感じなので・・・) さぁ、あとは、ピアノとのDuoか。これは、一番難しい。どうするかな。 クリスマスマーケットの印象でも曲にしてみるかな。ピアノと。構想だけ練ってみたり。 午前中に大家さんがきて、ボイラー直してくださったので、やっと暖房がはいった。ありがたやぁ。 早朝に作った「ケルントナー通り」を清書するにあたり、音符がたくさんあって手間取り、もう午後をだいぶまわってしまった。
これが、私愛用の路面電車「38番君」
■真っ暗 12月4日の日記にのせた写真は、キッチンのテーブル。今日からはこのテーブルに二十絃箏を移動する。 そしてこれは帰国するまでそのままであった・・・。 日曜日、お店はしまっているし、やることない。そう、作曲すること以外することがない。電話ならない。 そしてサクサク短いエスキスがたまっていく。充実の日曜日。寂しい日曜日。 暗くて、日曜日でお店がやってなくて、おなかすいて、近くのスコティッシュバーで食事。
こんな感じのお店。英語があまり通じなくて、メニュー適当に頼んだら、多すぎちゃって、包んでもらいました。
P.S.
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2009年12月7日(月):Vienna14日目 |
まずは、曲目一覧更新
11月24日 「外の國にて」(Op.31-1)
11月25日 「あせり」(Op.31-2) 11月26日 「たゆたふ」(Op.31-3) 11月27日 「まどろむ」(Op.31-4) 11月28日 「古都の夜明け」(with violin)(Op.31-5) 11月30日 「Dancing Gasse」(Op.31-6) 11月30日 「馬車」(with violin)(Op.31-7) 12月1日 「小さな灯」(Op.31-8) 12月2日 「そして今」(Op.31-9) 12月4日 「双重」(with violin)(Op.31-10) 12月4日 「灰色の街」(Op.31-11) 12月5日 「路面電車」(Op.31-12) 12月6日 「ケルントナー通り」(with Cello)(Op.31-13) 12月6日 「冷たい夜に」(Op.31-14) 12月7日 「月に焦がれて」(Op.31-15)
14日目なのになぜか15曲。
「月に焦がれて」は、朝の8時に清書が終わっているから、徹夜で書いていたのだな。
2週間目で、そろそろ人恋しさがきていますね。かなりなものです。おかげで曲が生まれる。
明るい曲を書きたいのだけど、そんな気分にはならないのです。
2月のライブで、この中の一曲くらいはご披露させていただこうかしら。短いけど。
今朝のウィーン。ゴミ収集車登場。子供がいたら、喜びそうな・・・
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2009年12月8日(火):Vienna15日目 |
私の滞在も、折り返し地点にやってまいりました。 残すは半月。この孤独には耐えられるのだろうか。 いや、耐えてみせよう! まずは曲目リストの更新
11月24日 「外の國にて」(Op.31-1)
11月25日 「あせり」(Op.31-2) 11月26日 「たゆたふ」(Op.31-3) 11月27日 「まどろむ」(Op.31-4) 11月28日 「古都の夜明け」(with violin)(Op.31-5) 11月30日 「Dancing Gasse」(Op.31-6) 11月30日 「馬車」(with violin)(Op.31-7) 12月1日 「小さな灯」(Op.31-8) 12月2日 「そして今」(Op.31-9) 12月4日 「双重」(with violin)(Op.31-10) 12月4日 「灰色の街」(Op.31-11) 12月5日 「路面電車」(Op.31-12) 12月6日 「ケルントナー通り」(with Cello)(Op.31-13) 12月6日 「冷たい夜に」(Op.31-14) 12月7日 「月に焦がれて」(Op.31-15) 12月8日 「Viennaを想ふ」(with Piano)(Op.31-16)
明日の分を一晩19時間かけて作ってみました。明日の分って・・・書くのも変だけど。 Viennaの中心街を歩いているとき、週末の観光客で賑わう様子を、独り歩いて眺める。 寂しさのあまり、私は空想モードに入る。 そう、ハンブルグ王朝時代まで。過去の賑やかだったこの街の様子。 日傘を差した貴婦人たち。 噴水の周りで語り合う恋人たち。 時間の流れの緩やかだった時代。 そんな想いをこめてみた。
作るにあたって、昨夜、となりの音大生(ピアノ)のYOSHIKOさんの部屋で、ピアノの音域を教えていただきました。
ありえない音域の広さにあらためてびっくり。ピアニストの大田さんの音色を想定して書いてみたけれど。
彼やってくれるかな?やるとしたら、4月のコンサートかな。
クリスマスシーズン突入していて、クリスマスマーケットがにぎやかです。 昼も夜も、人でにぎわっている。私はどうも一人でその中に入っていけない。 一応、2回は通ったのだけどね。 本日は火曜日なのだけど、Viennaは、休日みたい。 マリアさまの誕生したお祝いの日らしい・・・・・・。いやちがうか。 マリアさまが懐妊した日だったかな?
灰色の街、灰色の空。 自分との対話もしっかりしました。自分をもう一度知ることができた。私は何をしたいのかと。 日本にいないことで、いろいろ不手際があるかとは思いますが、どうぞご容赦を。
ご報告。 それよりも、2月のライブの案内の発送は・・・してないみたいね。それをしてほしかったのだけど・・・。 帰国したら結局自分でDM作ってやるしかないのか・・・。こんなはずじゃ・・・
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2009年12月9日(水):楽曲について |
こちらは12月9日の昼下がりです。2日続けて雨のViennaとなりました。傘ないのだけど、濡れながら歩く、これが基本ですね。 そうなんですか?そうなんです。
音楽主体の生活をしていると、とても幸せです。いまがまさにそう。時間をすべて音楽に捧げている。
一生これでいいのだろうと錯覚してしまう。本当に音楽だけでいいのだろうか?
そんなことも考えた昨夜でした。
音楽と生活、音楽と経済、このバランスが来年からうまくとっていけるといいなと思います。
とっていけるといいなではなくて、とっていくのです。
11月24日 「外の國にて」(Op.31-1)
11月25日 「あせり」(Op.31-2) 11月26日 「たゆたふ」(Op.31-3) 11月27日 「まどろむ」(Op.31-4) 11月28日 「古都の夜明け」(with violin)(Op.31-5) 11月30日 「Dancing Gasse」(Op.31-6) 11月30日 「馬車」(with violin)(Op.31-7) 12月1日 「小さな灯」(Op.31-8) 12月2日 「そして今」(Op.31-9) 12月4日 「双重」(with violin)(Op.31-10) 12月4日 「灰色の街」(Op.31-11) 12月5日 「路面電車」(Op.31-12) 12月6日 「ケルントナー通り」(with Cello)(Op.31-13) 12月6日 「冷たい夜に」(Op.31-14) 12月7日 「月に焦がれて」(Op.31-15) 12月8日 「Viennaを想ふ」(with Piano)(Op.31-16) 12月8日 「Energy」(8日作曲)(Op.31-17) 12月9日 「ひとつの終わり」(Op.31-18) 16日目で18曲。ストックが2曲できた。 最後の日とか、チケットの手配などで忙しいだろうから、このペースを維持しておいたほうがいいのかなと。 来年2月のライブの案内がいってないとのこと。お願いした人がやってくれていないみたい。違う通知はいったらしいけれど。 なかなか、満足いくサポートは得られません。
また話は戻って、今日の本題。 寝ると変な夢をみてしまう。起きると寒いしまた心が苦しい感じ?この街に慣れたころから急に襲ってきた感覚。 なんだろう。食事も問題ないし、日本語も、たまにだけど話せる。 言葉が通じなくても、特にいまのところ不都合は感じていない。ではなんでだろう。 その「なんで?」を昨夜から一晩考えてしまった。 考えながら起きていたので、「ひとつの終わり」が最後まで書けました。
あと15日くらいある。私はもつのかな・・・。
■軽く楽曲説明
ウィーンに着いたときの、右も左もわからない夜に書いた作品。あぁ、外国にきたんだなという実感を曲にした。
「あせり」
人との待ち合わせがあるのに、昼寝してしまった自分。偶然友人からの携帯電話が鳴り起こされる。いそげ、自分。そんなあわてている感じの曲。
「たゆたふ」
ウィーンの街並みをのんびりと歩いているときの心境。私は空気。ここViennaの空気。時差ぼけ状態でフワフワ漂う。
「まどろむ」
近所のスコティッシュバーにいってビールを飲んだあとに書いた曲。ほろ酔いに酔っ払ってるときに、何をかいたのやら。
「古都の夜明け」(with violin)
早朝にウィーンの中心部を散歩した印象。冷たい空気の中、まだ観光客がいない中、一人歩く、石畳を。
「Dancing Gasse」
部屋のそばの通り道。落ち葉が風で踊っている。踊る小径。散歩にきた犬が3匹戯れている。それをベンチに座ってみていたときの曲。
「馬車」(with violin)
ウィーンの街中には馬車が走っている。乗ったことはないけれど。アニメの赤毛のアンを思い出した。この馬車にのって、どこか遠くにいきたいなと。
どこにいくのだろう、私の人生は。そんな思いで書いた曲。
「小さな灯」
だんだんと心が寂しくなっているときに、一本の電話がかかってきた。友人からだった。たったそれだけのことで、心に小さな灯りがともった。
その電話のあとに作った曲。
「そして今」
自分の中の想いというのは、変わらないのだなと。私の想いは永遠に続いていく。今も、これから先も。
「双重」(with violin)
自分の心に素直になれば、心の枷をはずして思いきり羽ばたかせてみたい。音楽と自分、自分と相手。現実はそうはいかないけれど。
「灰色の街」
友人たちを見送ったあとの、また独りになる心象風景。石でできているこのViennaの街。このときは灰色に感じた。
「路面電車」
私愛用の、38番の路面電車。毎日必ず乗っている。まさに乗っている時の気分を曲にした。
「ケルントナー通り」(with Cello)
週末でにぎわうケルントナー通り。観光客も多い。一気にウィーンが華やぐ瞬間。私の心も、その瞬間だけ華やぐ。その一瞬を書きとめてみた。
「冷たい夜に」
暖房が切れてしまって、お風呂が入れなくなってしまって、そんな夜を過ごしながら書いた曲。まさにタイトルそのまま。
「月に焦がれて」
今自分の見ている月は、あの人もみているのだろうか・・・。月はいいなと。月は、私も、あなたも同時にみることができるから。
「Viennaを想ふ」(with Piano)
滞在2週間を過ぎて感じたViennaという街の印象。人の優しさには感動を覚えました。老若男女問わず、すべての人が親切です。ピアノと箏だから、だせる味わいです。
「Energy」
生きるということ、生きるという力はどこからくるのか。私のエネルギーはどこからやってくるのだろうか。自分の中からなのか、周りから与えてもらっているのか。
作り終わって思ったこと。これは・・・韓国ドラマの「チャングムの誓い」の挿入曲じゃないのか?と。いや、違うことを信じたい。
「ひとつの終わり」
これも夜中に書いてしまった曲。人生にはいろいろなことがある。すべてのことがその中で始まり、すべてのことが終わっていく。
そのありとあらゆる中で、また一つ、私の中で何かが終わった。確かに何かが終わったのを感じた。
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2009年12月10日(木):Vienna17日目 |
■昨夜の市民音楽大学 昨夜・9日のお話を。 市民音楽大学のヴァイオリンの講座を見学してまいりました。 習ってる最中のヴァイオリニストの音を演奏を聴いたのは、はじめて。なるほど。なるほど。ヴァイオリンって難しいのね! そこでハプニングが。
ルーカス君のヴァイオリンが壊れた! なんか、Kotoの絃が切れたときみたい。 その後、グルジアのヴァイオリニスト、レーバンさんの手作りのブロッコリースープをご馳走になりにお邪魔し、帰宅。スープおいしかったです。
■10日のお話
そういうことだったのか。やっと初歩的な知識だけだけど、頭の中でつながりました。 あわててオーパーにあるいつものネットカフェにいって、必要なメールだけ読んで・・・読んだだけかい・・・帰宅。今日のノルマが達成できないので、すぐに作曲と譜面書きに突入。
ドリアンが面白くて、しょうがない。・・・のをぐっとおさえて、曲作り。いろいろ発想でちゃってね。そんな中、
一日、楽器と遊んでいたら終わってしまった。私の今の人生はこれでいいのか?何か欠けていないか?
お部屋。ダイニングに楽器おいて、ダイニングに五線紙おいて、やってます。リビングの電気暗いから・・・・。
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2009年12月11日(金):楽友協会ホール・雨 |
毎日毎日、あっというまに過ぎていきます。 東京にいたころとまったく違う生活スタイル。音楽・寝る・食べる・飲む・インターネットしにいく。これ以外が基本的にない。 電話もこない。メールも一日一回チェック。 うん。これは私にあっている。
これは、ただの飛行機雲にあらず! 東京に帰ったらだれに一番に会うのだろう。翌日仕事だから、仕事の人か・・・・。それもまたよし。 実は、この写真は天気のよかった昨日(10日)のものです。 天気がよかったのに、一日部屋でドリアモードで曲作って遊んでいたの・・・もったいない。今日はまた雨です。
11月24日 「外の國にて」(Op.31-1)
11月25日 「あせり」(Op.31-2) 11月26日 「たゆたふ」(Op.31-3) 11月27日 「まどろむ」(Op.31-4) 11月28日 「古都の夜明け」(with violin)(Op.31-5) 11月30日 「Dancing Gasse」(Op.31-6) 11月30日 「馬車」(with violin)(Op.31-7) 12月1日 「小さな灯」(Op.31-8) 12月2日 「そして今」(Op.31-9) 12月4日 「双重」(with violin)(Op.31-10) 12月4日 「灰色の街」(Op.31-11) 12月5日 「路面電車」(Op.31-12) 12月6日 「ケルントナー通り」(with Cello)(Op.31-13) 12月6日 「冷たい夜に」(Op.31-14) 12月7日 「月に焦がれて」(Op.31-15) 12月8日 「Viennaを想ふ」(with Piano)(Op.31-16) 12月8日 「Energy」(8日作曲)(Op.31-17) 12月9日 「ひとつの終わり」(Op.31-18) 12月10日 「HAPPY LIFE」(with violin, cello and piano)(Op.31-19) 12月11日 「DEEP」(Op.31-20)
「HAPPY LIFE」は、ドリアンというモードで書いたつもりです。
みんなで幸せになろうねという私からの願いをこめてかきました。
みんなで手拍子しながら、幸せになりましょう。 「DEEP」という曲。 これは、どこまでも深く、深く。海のそこ深く、地球の核に向かって、どこまでも。 そういう曲。自分の心をとことんとことん奥まで掘り下げていったら、何がみえてくるのだろう。そして何がみえたのだろう。
■楽友協会ホール
ところが、立見席の買い方わからないので、本人に取ってもらいました。ありがとう、レーヴァン。 レーヴァンさんは、グルジアのヴァイオリニストで、前に私の組曲「夢幻」を初見で2時間くらい一緒に音を出してくれた人。 そしてブロッコリースープを作ってくれた人です。
プログラムは、ワーナー?「ゾリスタンとイゾルデ」?だったのかな。一曲目が。 2曲目は、女性の歌い手さんがでてきて、小さな編成のオーケストラと数曲。 よく日本でのコンサートにあるような、歌い上げる(高音域まで使って)感じではなく、なんというのかな、素敵でした。選曲のおかげかもしれないけれど。 休憩後、なんか・・・ドイツ語の朗読の入った・・・・なんだろう。私が20代のころよく勉強していた現代曲風な感じの。 これは・・・まぁ、まぁ。若いころを思い出した・・・という感想にとどめておきます。
表にあったポスター。ピントがあまいけど。ドイツ語じゃぁ! さて、みなさんにすすめられていたこのホール。たしかにすばらしい。 教会で聴いているような残響。これは、Kotoでも生音でソロでもいけそうな素晴らしいホールだと思いました。
立見席は5ユーロ。本当に立ち見なのね。あたりまえだけど。疲れて座って聴いてる人がほとんどでした。
私は若くないけれど、がんばって立って聴いていた。気になったことがいくつか。 オーケストラを久々に聴いたけれど、素敵でした。普段私が耳にしない、コントラバス。すごかった。 あぁ、映画とかでチェロの音かと思っていた低音は、これだ。コントラバスだったんだと。 最後の曲は、音楽より、各楽器の演奏をみつめておりました。そうそう、ハープがあって、ハープ素敵でした。 オーケストラでのハープ。指揮者にあわせるコツってなんだろう、聴いてみたくなりました。苦い経験の持ち主のGayoさんです。
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2009年12月12日(土):Vienna19日目・何もない日 |
12月12日は晴れです。曇り晴れ。 今日は予定がないので、このまま部屋に帰って、また作曲しようかな。 寒いから、ひとりでどこかに行く元気がないのです。こっちにきてから毎日作曲していて、脳内がおかしくなってるかもしれない。 こんなにモードが続いているのがすごい。今年は、7月あたりからずっと続いていて、9月10月でぷっつり切れちゃって、で今回またモードに突入。 記憶に残る2009年となりました。 昨夜、コンサートのあと、お隣のピアノお音大生の部屋にお邪魔した。お友達がきてみんなでワイワイやってるからどうぞということで。 そしたら、ピアノ・ピアノ・ヴァイオリンの3人がいらっしゃいました。みんな私よりそりゃ若い。素敵ですね。女性ばっか。日本語だった。
楽しい?ひと時がおわり、部屋に帰ってすぐ寝てしまった。
さすがに立ち見がこたえたのか、そのときに飲んでいた50度のアルコール・・・が効いたのか。 今朝は4時ころにまた起きてしまい、「隣の部屋にお邪魔して」という曲を作った。そのままじゃないですか。タイトル。 日本語での会話が、うれしかったです。 今回作っているエスキスの中でも、格別にしょうもない・・・小さな曲だけど、ミソラミーソラミソラミーソラって、浮かんじゃったのだから、しょうがないでしょう。 できれば発表したくない曲の一つかもしれません(笑)
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2009年12月13日(日):Vienna20日目・雪 |
「白い涙」を作曲したときは、チラリだった雪が、今朝、13日の朝は、チラリホラリと降っておりました。素敵です。 でも、お昼にはやんでしまった。 まずは楽曲追加
11月24日 「外の國にて」(Op.31-1)
11月25日 「あせり」(Op.31-2) 11月26日 「たゆたふ」(Op.31-3) 11月27日 「まどろむ」(Op.31-4) 11月28日 「古都の夜明け」(with violin)(Op.31-5) 11月30日 「Dancing Gasse」(Op.31-6) 11月30日 「馬車」(with violin)(Op.31-7) 12月1日 「小さな灯」(Op.31-8) 12月2日 「そして今」(Op.31-9) 12月4日 「双重」(with violin)(Op.31-10) 12月4日 「灰色の街」(Op.31-11) 12月5日 「路面電車」(Op.31-12) 12月6日 「ケルントナー通り」(with Cello)(Op.31-13) 12月6日 「冷たい夜に」(Op.31-14) 12月7日 「月に焦がれて」(Op.31-15) 12月8日 「Viennaを想ふ」(with Piano)(Op.31-16) 12月8日 「Energy」(8日作曲)(Op.31-17) 12月9日 「ひとつの終わり」(Op.31-18) 12月10日 「HAPPY LIFE」(with violin, cello and piano)(Op.31-19) 12月11日 「DEEP」(Op.31-20) 12月12日 「隣の部屋にお邪魔して」(Op.31-21) 12月12日 「白い涙」(Op.31-22) 12月13日 「Donaukanal」(with violin and cello)(Op.31-22) 今日作った、作っている最中ですが、これは、ウライナというところからみたドナウ運河の印象です。本物のドナウ河も、天気がよい日にいってきたいと思います。
これは、私の借りている部屋のそばの路面電車の最寄り駅。「カニシウスガッセ」。毎日毎日利用しています。
お昼にカフェをご一緒した、世界を飛び回るピアニストの碓井さん。男二人の希望により、あえて手ぶれした写真をアップさせていただきます。 本日夜、オペラ座の立見席いってみたら?とすすめられ、チケットの買い方も教えていただきました。残りの滞在は、音楽鑑賞ですごそうかと思っています。 体力がもつかぎり・・・。
これは、今晩のオペラのポスター。小さくてよくみえないけれど。3ユーロでみれるのか。
信頼する友人から、あさって15日の楽友協会のチケット(今度は着席のほう)をいただきました。感謝します。 明日の14日は、有名な指揮者とオーケストラらしく、立見席も買えないかもしれないそうで。そのときは、いつものように、帰ってくればよし。 作曲で疲れた分、音楽鑑賞にもえてみよう。多分、どの曲も、まともに聴くの初めてだろうから、Gayoさんは。
■夜のオペラ座
チケットどーん。
演目は、「MACBETH」マクベス。オペラ初心者の私としては、ストーリーも知らずにいってみたけれど、これがなかなか楽しめる。
音を聴いているだけで、充分。 オーケストラもすばらしい。毎日違う演目をよくまぁ、演奏できるものだと。
立見席から開演前にパチリ。落ちたら死ねそう?事故とかないのかなぁ。 この時点では、毎晩これからいくぞと思っていましたが、これ、立ち見だと体力がもちませぬ。ちょっと、毎晩は無理そうです。早くも挫折・・・。
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2009年12月14日(月):Vienna21日目・初オペラ座 |
昨夜の立ち見のおかげで、夜がよく眠れること。ぐっすりで、今朝目覚めて「石の歌」と、「目覚め」という小さなエスキスを作りました。
「石の歌」は、石の街ウィーンの石たちの会話がきこえてきたので作曲。
今日は、「トリスタンとイゾルデ」というオペラを観にいきました。結局いったのです。 午後の3時ころ、ちょっと立見席売り場をのぞいたら、もういっぱい並んでいた。なんと! これは私も並ばねば。と思い、3時から並んだ。そして開演は5時半・・・。あれぇ。ひとりでいってるので、途中抜けることもできず。 おなかがすでにすいている。そして、はじまる。終わったのが10時15分。 7時間以上たっているのは、しんどいです。休憩時間で座ったけれど、おなかもすいて、動く元気なし。 第二幕、なんでこんなに長いのだろうと思いつつ、ストーリーもなんとなくわかった。 音がいいから、これは座ってステージ見ないで聴いているだけでもよかったのかもしれない。
とは、終わったあとに思った感想。
さすがに疲れてすぐに寝たのだけど、夜中の3時(15日)に苦痛で目が覚める。 20分くらい、痛いまま、どうしたらいいのかわからず苦しんだ。このウィーン滞在で一番苦痛はこれだ! 年甲斐もなく、立ち見を二日続けてがんばった代償ですね。若くないことを実感。ショボン。
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2009年12月15日(火):Vienna22日目 |
今日は夜、楽友協会でブラームスのコンサート。 オランダの楽団がきているらしい。 誕生日プレゼントでチケットをいただいたので、いってみる。またもやピアニストの碓井さんにお会いした。 いろいろ会うたびに案内してくださるとても素敵な方です。
今日はしっかりバルコニーに着席で聴けました。 2曲目は、なんだったのだろう。現代曲っぽい感じ?そして休憩後、ブラームスの交響曲第四番。本日の目玉らしい。 私はブラームスにもちろん傾倒深くないので、新鮮な気持ちで拝聴。素敵でした。指揮者がまた格好よかった。うーん。 オペラよりコンサートのほうが、私の体力的にはちょうどよいのか?
コンサート前に時間があったので、ドナウ川にいってきました。 寒くて・・・何もなくて・・・寂しいところでしたけど、この川は、昔からあるんだなと思いをはせると、格別な感じがします。 そしてドナウ川の声が聞こえた気がしました。
本日のコンサートのポスター。斜めに入ってる文字は、チケット完売・・・らしい。チケットありがとう。
これは、楽友協会のバルコニーのドア1のあたりから終演後に撮影。
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2009年12月16日(水):Vienna23日目 |
激寒のウィーンです。 今日は私の誕生日の前日。何をしたかというと、いつものように早朝からお昼ちょっとすぎくらいまで作曲。
11月24日 「外の國にて」(Op.31-1)
11月25日 「あせり」(Op.31-2) 11月26日 「たゆたふ」(Op.31-3) 11月27日 「まどろむ」(Op.31-4) 11月28日 「古都の夜明け」(with violin)(Op.31-5) 11月30日 「Dancing Gasse」(Op.31-6) 11月30日 「馬車」(with violin)(Op.31-7) 12月1日 「小さな灯」(Op.31-8) 12月2日 「そして今」(Op.31-9) 12月4日 「双重」(with violin)(Op.31-10) 12月4日 「灰色の街」(Op.31-11) 12月5日 「路面電車」(Op.31-12) 12月6日 「ケルントナー通り」(with Cello)(Op.31-13) 12月6日 「冷たい夜に」(Op.31-14) 12月7日 「月に焦がれて」(Op.31-15) 12月8日 「Viennaを想ふ」(with Piano)(Op.31-16) 12月8日 「Energy」(8日作曲)(Op.31-17) 12月9日 「ひとつの終わり」(Op.31-18) 12月10日 「HAPPY LIFE」(with violin, cello and piano)(Op.31-19) 12月11日 「DEEP」(Op.31-20) 12月12日 「隣の部屋にお邪魔して」(Op.31-21) 12月12日 「白い涙」(Op.31-22) 12月13日 「Donaukanal」(with violin and cello)(Op.31-23) 12月14日 「石の歌」(Op.31-24) 12月14日 「目覚め」(Op.31-25) 12月15日 「眠れる街」(Op.31-26) 12月16日 「Donauの風」(Op.31-27) 12月17日 「冬の訪れ」(Op.31-28)
「Donaukanal」
これは、ウライナというところからみたドナウ運河の印象です。夕方から暗くなっていく街の中、静かに流れて続ける運河。
「DEEP」
これは、どこまでも深く、深く。海のそこ深く、地球の核に向かって、どこまでも。そういう曲。
自分の心をとことんとことん奥まで掘り下げていったら、何がみえてくるのだろう。そして何がみえたのだろう。
「眠れる街」
オペラ座でトリスタンとイゾルデを観た帰りのウィーンの町の印象。華やかな中心街から離れていく、夜が深くなっていく。
「Donauの風」
Donau川にいってみたときのその冷たい風のつぶやきを曲に。
「石の歌」
石の街ウィーンの石たちの会話がきこえてきたので作曲。
「目覚め」
朝目覚めた瞬間に降ってきた音を拾った曲。
「冬の訪れ」
本格的に雪が降り始め、底冷えした一日。そんな思いを曲に。
午後からインターネットショップでメールをチェック。珍しく、いやなメールがひとつきていた。 こっちにきて3週間たっているから、いやだなとは思いつつも、あぁなんでこんなこと書いてくるんだろうと思うメール。久しぶりに毒をくらった感覚。 でも、そんなあとにすぐに一曲かけた。それが「冬の訪れ」。宮城道雄の曲で、「春の訪れ」というKotoと尺八の二重奏がある。 子供のころからよく演奏した曲です。当時は面白かったな。あの曲。最近?やってないから思い出せない・・・・。 冬の訪れ・・・これも違う意味で、印象度の強いお気に入りの一曲になりそうです。 自分にとって何が優先度が高いのか、何が大事なのかということがみえているので、こういうことで大きく左右されない自分に少し驚きでした。
すでに28曲ですか。目標の30曲まであと2曲。明日は誕生日なので、お休みしようかな。 なんかすっかり毒気が抜けてしまった。日本にいるとなんかに追われていた気がしたけれど、こっちにいるといい感じ。 この感じを日本に帰ってからも続けていこうと思います。 楽器の絃が、そろそろくたびれてきはじめました。また新しくしないといけないですね。ライブ前には・・・・。
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2009年12月17日(木):Vienna24日目・誕生日 |
本日めでたく誕生日。さて、何をしようか。 午前中にまた作曲していたので、午後からインターネットショップで恒例のメールチェック。そして、初めてウィーン郊外にでかけることに。 外はあいかわらずの雪。今日はしっかり降っています。積もっています。寒いです。 郊外といっても何をしにいくのか。そう。一人の誕生日はちょっと嫌かなと自分でも思ったので、郊外にある音楽学校の発表会をみにいくことにしました。 WienMeidlingという駅から9つも乗ったところ。そう初めて国鉄に乗りました。市内のフリーパスではだめで、市外の1区間分を購入していきました。 電車から見える景色が、いきなり田舎の風景に。この切り替わりがすごい。
私の買った1区間チケットと、12月の市内定期券です。 雪の坂道を登ること10分あまり。初めてのところだったため、しっかりと登りすぎて行き過ぎて戻ってきたり。 人もあまり通らないし、雪降ってるし、いやぁ、素敵。ようやく目的の建物に到着。
はい、発表会の様子の写真一枚。このぼけ方が、いい感じ。肖像権を侵害しないあたりがGOOD。 プロのヴァイオリニストをみてきた私にとって、プロ以外のというか、ヴァイオリンを好きで演奏している子供たちをみるのは、とても楽しかった。 のびのびとしている演奏。自分の子供のころの発表会を思い出しました。あのころ無邪気に演奏していたなと。 そういう感じで、なぜか今年はヴァイオリンに縁がありますね。紹介される人がヴァイオリンつながりだからかもしれませんけど。 まぁ、ウィーンで邦楽の発表会とかあったら、それはそれで異質な気もしないでもないですが・・・ 1時間ちょっとで終わり、さぁ、その後が、本番。お酒だ!
■ホイリゲで打ち上げ&誕生パーティー
これは、みんなでの最後に撮った集合写真です。 音楽を愛する人たちに囲まれて、ついてすぐに、なんと「HAPPY BIRTHDAY」を英語で歌っていただきました。 びっくり。そして感動。うれしかった。そしてそのあとすぐに、今度はドイツ語で、また歌を。歌詞をあとできいたら、
あなたがいるから私がいる、あなたに出会えてよかった
そういう感じの内容だったみたい。すごくすごくサプライズでうれしかった。 忘れないうちにメモ。
写真、一番左が、下斗米千鶴子さん
順番に、LORENZローレンツさん ローレンツさんの息子のDominikドミニク君 珍しく飲みすぎて酔っ払っている、Gayoさん 女の子が、Lauraラウラちゃん 隣の女の子が、Isabelaイザベラちゃん 後ろの女性が、Martinaマルティーナさん そして、Karinカリンさん。Lauraちゃんのお母さん 女の子が、Elenaちゃん。Martinaさんの娘さん 女性が、Svetlanaスベトラナさん。Isabelaちゃんのお母さん 最後の男性が、Williウィリーさん。Martinaさんのお父様 あまりに楽しく・・・ドイツ語できないくせに楽しめた・・・ホットワインというものを2杯も。 あれは一杯で普通の2杯分はあるらしく、そう考えると・・・私はかなり飲んでしまったのねと。おいしかった。ホイリゲ万歳。 そして、帰り、またあの雪の中の寂しいホームに向かうときに転んでしまったと。2度続けて。酔っ払っていて、受身がとれなかったのです。怖い怖い。 以上、記念すべき誕生日、楽しい夜を過ごすことができました。
音楽を愛するすべての人に、乾杯。そして感謝
「誕生日おめでとう、40歳の自分」
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2009年12月18日(金):Vienna25日目 |
もう毎日雪が降っているので、冬を実感しております。 寒いというのも、いってもしょうがないことと・・・なりつつあります。 実は、昨夜駅で転んでしまい、右ひざと、左手首を打撲かな?ついでに右の目の下と、左の眉毛の上も・・・
なんでかというと、昨夜、誕生日だ、飲むぞと珍しくワインをたくさん飲んで酔っ払ってしまい、帰りのホームのところで・・・連続2回で転んでしまった。
本当に珍しく酔っ払っていたらしい。
今日の曲は、最後の30曲目となります。目標達成です。 プロにならなくても、趣味でも、なんでも、音楽を好きな人たちって素敵です。 ただ好きなだけでもいいんです。笑顔が素敵。そこにはなんの欲もないの。 あるとすれば、もう少し上手に演奏したいなとか、そのくらい?私は昨夜は、貴重な誕生日を祝っていただきました。 酔っ払った私の動画があるらしいので、それは大事な思い出としてしまっておきます。 ドイツ語しゃべれないのに、こうやってコミュニケーションできる人たち。ウィーンの人たちはみんな親切です。私の心は、かなり癒されました。 外ではめったに酔っ払わない私が、転んで怪我するくらい飲んだのもすごいことです。初めてお会いしてる方々なのに心を許せるってこういうことなんですね。 そういうわけで、本日は、部屋でじっとしております。動かすと痛い左手首なので、楽譜の清書は明日の19日にしようと思います。 これで明日以降は、のんびりと最後の一週間をすごせます。がんばったぞ、Gayo。自分との約束は果たしました。 やればできるんだ。やろうという意思があればね。これから先に訪れる、とても辛い出来事も乗り越えていけそうです。
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2009年12月19日(土):Vienna26日目 |
転んだ怪我が痛む中、ヴァイオリンの子供たちのために、曲を書いていた。30曲終わっちゃったので、余力で書いてみる。ヴァイオリン二重奏を2曲。 2曲目は、明日にできあがりそう。あはは。自分でヴァイオリン演奏できないくせにね。
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2009年12月20日(日):Vienna27日目 |
本日は、右ひざと左手首がまだ痛む中、バレエ「くるみ割り人形」をまたもや立ち見で・・・いってきました。 先日のワーグナーさんのと違って、短くてよかったです。
前半・・・新演出なのか、どうもこうしっくりこなくて。立ち見のくせしてそういうこといっちゃいけないですけど。
そうそう日本人のある夫婦がいらしていて、係員ともめておりました。
理由は・・・ズボンを、ナイロン地のシャリシャリするやつで旦那さんのほうがきていて、係員に、 それを奥さんに通訳されて、旦那さんが激怒して、「帰ろう、帰ろう、こんな感じの悪いところはウンヌン」と日本語でまくしたてておりました。
なんといったらいいのでしょうね。こういうのは。口をはさむ面倒をさけ、私は見守っておりました。
ま、そんなことはおいておいて、このくるみ割りの演出が、新しいものらしく、いまいちピントこないなと思いつつも、休憩がきました。
すると、立見席、人が減っていて、前半よりステージがみえる!よかった。残って。 バレエをみにいったのは、それこそ20代の前半が最後だから、すごく新鮮でした。
帰りに、千鶴子さんとワインを飲みにいったところの・・・お店での名物「スペアリブ」。
のんびり食べていたら、なんと0時過ぎ。やばい。またN38の悪夢か!と思い、いそいでオーパーから1番に乗ってショッテントアへ。そして、あった。最終の38番。
普通の38番。あはは。
そして、眠りにつきました。 明日からは、そろそろライブでやる「Peace・祈り」の作曲・アレンジに入ろうかなと・・・かなと・・・思っています
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2009年12月21日(月):Vienna28日目 |
一日作曲。 もう作らなくてもいいのに、一ヶ月の習慣なのか、モードに入っているからか、音が降ってくる。いやぁ・・・休ませてくれぇ
■イリッヒマンさん
そこから2時間、英語で・・・話しました。親切というか、私のあやふや英語でもちゃんときいてくれて、会話がはずんでうれしかったです。 まずは、ヨーロッパの人に、KOTOという楽器を認知させないとね。とかそういう話もしてきました楽しかった。 この日は、これで終わり・・・。
といいたかったのだけど、Cafeで別れたあと、また市街を通って帰るのだけど、日本人の女性の親子が私と同じ地球の歩き方をもちながら、現地の人に道を尋ねていた。 もう帰国直前だし、結構場所だけはわかるようになったので(地図が読めるようになった)、こっちにきて初めての親切心が出てきた。 「May I help you?」って言えばよかったのにさ。
たったいま、2時間も英語で話していた自分。 「何かしましょうか?」 なんじゃこりゃ!自分でも何いってるんだろう?って思った矢先・・・その女性が、母親に日本語で「なんか変な人が話しかけてきた」っていってるの。 こっちは日本人。変な人って・・・たしかに。
ま、いいや・・・説明するのも面倒だったし、変な日本語話したのも私だったから・・・ そのくらい、英語で楽しく過ごした後だったので、GYAOさんの機嫌がよかったのだ。
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2009年12月22日(火):Vienna29日目 |
本日も寒い。 日中、下斗米さんから、帰国する際の空港までの行き方を習いました。 タクシーでいってもいいのだけど、もう十分お金を遣いすぎたので、節約。 楽器を運んでいくのに一番楽な方法を教えていただきました。ありがとうございました。 その後、インペリアルホテルとグランドホテルのホテルマンの日本人の方とランチ。 楽しく日本語で・・・会話。男三人。内容が濃い濃い。 今回二回目の会食でしたが、この一ヶ月の滞在をとても勇気付けられた存在のお二人でした。ありがとうございました
そして、夜。
右から
お隣の部屋にいらしたピアニストのよしこさん
手前がピアニストのゆうこさん 奥になって、ピアニストのゆきさん その隣が、ピアニストののりこさん そして男性が、よしこさんのお父様 お父様のとなりが、よしこさんのお母様の大学の同期のピアニストの斉藤さん そして手前に、Gayoがいて、 一番左がよしこさんのお母様でピアニスト。 以上。にぎやかでございました。若いね・・・この人たちは。
ピアニスト6人と、男性二人。うーん。かないませんね。 誘ってくださって、ありがとう、よしこさん。
今日も飲んでしまった。もう帰国が目の前ですからいいのです。
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2009年12月23日(水):Vienna30日目 |
もう帰国直前ということもあり、お借りした部屋の掃除と、減ってしまった備品の調達。 ごみの処理をしました。明日の24日は荷物を預けにいって、そのあとオーストリアの人のご家庭にお邪魔する予定です。 24日は、こちらの人は友達と会わずに、家族ですごすらしいです。敬虔なカトリックのクリスチャンが90%とのこと。なるほど。 そこに少しお邪魔する運びとなりました。呼んでいただきありがたいことです。光栄に思います。まだお会いしたことないのですが・・・。 帰国前日、いただいたお酒は飲んでしまったし、またいつものバーにいくのか・・・と思っていたから、このお話に飛びついてしまいました。 といっても夕方の話みたいですけどね。
30曲書いたあとは、ヴァイオリン2つのための練習曲を2曲、こちらの子供たちに進呈。 これで作曲活動終わりです。 楽器も今日片付けました。あとは運ぶだけ。 さぁ、ウィーンでのメールチェックも、明日が最後です。
P.S.
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2009年12月24日(木):Vienna31日目 |
夜、クリスマスイブの夜、Evaさん夫妻のお宅にお邪魔する。うわーん。案内してくれた千鶴子さんとレーヴァンさんは、途中で帰ってしまった。 Evaさん(奥様)夫妻は、70歳をこえている。 息子さん一家がやってきた。息子さんが英語話せたので、なんとか会話が成り立つ。心細い。けど、たくさん料理いただいた。おいしかった。 旦那さまのお名前忘れちゃった。どうしよう・・・。 帰りは、息子さんが車で適当な駅まで送ってくれた。GAYOは独り酔っ払って深夜に帰宅。もう日本に帰国する目前。寂しいよ。
ここで感動した話を一つ。
この二人、喧嘩したこと一度もないんだって。
まったく、素敵なカップルです。 結婚という制度に沿わなくても、二人の心が結びついていれば・・・っていう実例ですね。クリスマスイブの日に、素敵なお話をありがとうございました。
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2009年12月25日(金):Vienna32日目 |
さて、もう帰国。楽器も片付けてしまったので、逆にやることがなさすぎる。 独り観光する気分でもなく、結局この一ヶ月を振り返った一日だった。 私は何のためにここに来たのだろう。
自分を見つけるため?もう見つかってます。再確認しました。
世間の風は、どんとこい!
いろいろな人の力を借りて、このウィーン滞在が実現したと思う。すべての人に感謝。
空港までは、楽器を持って、なんと国鉄でいった。一番安いのだ! そしてウィーンを飛び立った。東京到着は、明日の朝10時。
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2009年12月26日(土):東京 |
朝に成田に到着。 荷物が軽くなっている。(おみやげ買ってないから)(資料を全部配ってきたから) この一ヶ月のことは、一生忘れない。ここまで寂しい時期はもう二度とこないだろう。 これを経験してしまうと、これから訪れる大きな障害や、トラブルも、耐えていくことができると思う。
純粋に音楽に向き合える環境を作っていこうと思う。そういう人たちとだけ付き合っていきたいと思う。 ありがとうございました。 Gayo
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Viennaによせる33のエスキス・一覧 |
11月24日 「外の國にて」(Op.31-1)
11月25日 「あせり」(Op.31-2) 11月26日 「たゆたふ」(Op.31-3) 11月27日 「まどろむ」(Op.31-4) 11月28日 「古都の夜明け」(with violin)(Op.31-5) 11月30日 「Dancing Gasse」(Op.31-6) 11月30日 「馬車」(with violin)(Op.31-7) 12月1日 「小さな灯」(Op.31-8) 12月2日 「そして今」(Op.31-9) 12月4日 「双重」(with violin)(Op.31-10) 12月4日 「灰色の街」(Op.31-11) 12月5日 「路面電車」(Op.31-12) 12月6日 「ケルントナー通り」(with Cello)(Op.31-13) 12月6日 「冷たい夜に」(Op.31-14) 12月7日 「月に焦がれて」(Op.31-15) 12月8日 「Viennaを想ふ」(with Piano)(Op.31-16) 12月8日 「Energy」(8日作曲)(Op.31-17) 12月9日 「ひとつの終わり」(Op.31-18) 12月10日 「HAPPY LIFE」(with violin, cello and piano)(Op.31-19) 12月11日 「DEEP」(Op.31-20) 12月12日 「隣の部屋にお邪魔して」(Op.31-21) 12月12日 「白い涙」(Op.31-22) 12月13日 「Donaukanal」(with violin and cello)(Op.31-23) 12月14日 「石の歌」(Op.31-24) 12月14日 「目覚め」(Op.31-25) 12月15日 「眠れる街」(Op.31-26) 12月16日 「Donauの風」(Op.31-27) 12月17日 「冬の訪れ」(Op.31-28) 12月18日 「銀の子供たち」(Op.31-29) 12月19日 「音とともに」(Op.31-30) 12月19日 「Stile Qumpoldskirchen」(for violin duo)(Op.31-31) 12月20日 「雪の妖精」(for violin duo)(Op.31-32) 12月21日 「レクイエム」(for cello solo , for 17 strings koto solo)(Op.31-33) 12月23日 「Peace・祈り」(Original Peace)(Op.31-34=extra=)
「外の國にて」
ウィーンに着いたときの、右も左もわからない夜に書いた作品。あぁ、外国にきたんだなという実感を曲にした。
「あせり」
人との待ち合わせがあるのに、昼寝してしまった自分。偶然友人からの携帯電話が鳴り起こされる。いそげ、自分。そんなあわてている感じの曲。
「たゆたふ」
ウィーンの街並みをのんびりと歩いているときの心境。私は空気。ここViennaの空気。時差ぼけ状態でフワフワ漂う。
「まどろむ」
近所のスコティッシュバーにいってビールを飲んだあとに書いた曲。ほろ酔いに酔っ払ってるときに、何をかいたのやら。
「古都の夜明け」(with violin)
早朝にウィーンの中心部を散歩した印象。冷たい空気の中、まだ観光客がいない中、一人歩く、石畳を。
「Dancing Gasse」
部屋のそばの通り道。落ち葉が風で踊っている。踊る小径。散歩にきた犬が3匹戯れている。それをベンチに座ってみていたときの曲。
「馬車」(with violin)
ウィーンの街中には馬車が走っている。乗ったことはないけれど。アニメの赤毛のアンを思い出した。この馬車にのって、どこか遠くにいきたいなと。
どこにいくのだろう、私の人生は。そんな思いで書いた曲。
「小さな灯」
だんだんと心が寂しくなっているときに、一本の電話がかかってきた。友人からだった。たったそれだけのことで、心に小さな灯りがともった。
その電話のあとに作った曲。
「そして今」
自分の中の想いというのは、変わらないのだなと。私の想いは永遠に続いていく。今も、これから先も。
「双重」(with violin)
自分の心に素直になれば、心の枷をはずして思いきり羽ばたかせてみたい。音楽と自分、自分と相手。現実はそうはいかないけれど。
「灰色の街」
友人たちを見送ったあとの、また独りになる心象風景。石でできているこのViennaの街。このときは灰色に感じた。
「路面電車」
私愛用の、38番の路面電車。毎日必ず乗っている。まさに乗っている時の気分を曲にした。
「ケルントナー通り」(with Cello)
週末でにぎわうケルントナー通り。観光客も多い。一気にウィーンが華やぐ瞬間。私の心も、その瞬間だけ華やぐ。その一瞬を書きとめてみた。
「冷たい夜に」
暖房が切れてしまって、お風呂が入れなくなってしまって、そんな夜を過ごしながら書いた曲。まさにタイトルそのまま。
「月に焦がれて」
今自分の見ている月は、あの人もみているのだろうか・・・。月はいいなと。月は、私も、あなたも同時にみることができるから。
「Viennaを想ふ」(with Piano)
滞在2週間を過ぎて感じたViennaという街の印象。人の優しさには感動を覚えました。老若男女問わず、すべての人が親切です。ピアノと箏だから、だせる味わいです。
「Energy」
生きるということ、生きるという力はどこからくるのか。私のエネルギーはどこからやってくるのだろうか。自分の中からなのか、周りから与えてもらっているのか。
作り終わって思ったこと。これは・・・韓国ドラマの「チャングムの誓い」の挿入曲じゃないのか?と。いや、違うことを信じたい。
「ひとつの終わり」
これも夜中に書いてしまった曲。人生にはいろいろなことがある。すべてのことがその中で始まり、すべてのことが終わっていく。
そのありとあらゆる中で、また一つ、私の中で何かが終わった。確かに何かが終わったのを感じた。
「HAPPY LIFE」
ドリアンというモードを使いました。みんなで幸せになろうねという私からの願いをこめてかきました。幸せでありたいという希望も入っています。
みんなで手拍子しながら、幸せになりましょう。
「DEEP」
どこまでも深く、深く。海のそこ深く、地球の核に向かって、どこまでも。
そういう曲。自分の心をとことんとことん奥まで掘り下げていったら、何がみえてくるのだろう。そして何がみえたのだろう。
嘘偽りのない自分と向き合う勇気がありますか?
「隣の部屋にお邪魔して」
隣人のヨシコさんの部屋にお邪魔して、お友達たちとにぎやかに騒いだあとの印象。
ミソラミーソラ・・・酔っ払って書いた、発表したくない曲の一つ(笑)
「白い涙」
空から舞い降りてくる雪。チラリ、チラリと降ってくる。まるで天空が泣いているよう。それは私の心なのだろうか?
ここまで孤独を感じるウィーン。東京に戻っても多分これは変わらないと思う。私も思う存分涙しよう。この雪のように、純粋に涙しよう。
「Donaukanal」
これは、ウライナというところからみたドナウ運河の印象です。夕方から暗くなっていく街の中、静かに流れて続ける運河。
「DEEP」
これは、どこまでも深く、深く。海のそこ深く、地球の核に向かって、どこまでも。そういう曲。
自分の心をとことんとことん奥まで掘り下げていったら、何がみえてくるのだろう。そして何がみえたのだろう。
「眠れる街」
オペラ座でトリスタンとイゾルデを観た帰りのウィーンの町の印象。華やかな中心街から離れていく、夜が深くなっていく。
「Donauの風」
Donau川にいってみたときのその冷たい風のつぶやきを曲に。
「石の歌」
石の街ウィーンの石たちの会話がきこえてきたので作曲。
「目覚め」
朝目覚めた瞬間に降ってきた音を拾った曲。
「冬の訪れ」
本格的に雪が降り始め、底冷えした一日。そんな思いを曲に。
「銀(しろがね)の子供たち」
舞い降りてくる雪。寒いウィーン。暗い空から、白い雪が舞い降りる。雪が、子供たちが楽しそうに会話しながら降りてくる。
あっちフラフラこっちフラフラ、自由に戯れながら
「音とともに」
左手をいためているので、右手だけで演奏する曲。左手の装飾技法は一切ない。
たゆたゆと音を紡ぎ出していく人生。箏とともに歩む人生。
「Stile Qumpoldskirchen」
40歳の誕生日を迎えた思い出の場所。Stile Qumpoldskirchen。ここでの記憶は一生消えないと思います。
そこのヴァイオリンの子供たちへ捧げるヴァイオリン二重奏の練習曲、その1。
「雪の妖精」
ヴァイオリンを楽しそうに演奏している子供たちへ捧げるヴァイオリン二重奏の練習曲、その2。
雪の妖精とは、ヴァイオリンを演奏する子供たちのことをさしている。
「レクイエム」
魂を鎮めるための曲。現代曲的要素が入っているが、どうか私が旅立つときに、演奏してもらいたい。
「Peace・祈り」
これは、Extra34曲目として収録。作った当時の印象と、今感じるヴァイオリンとチェロの音。
原曲のイメージに近くアレンジしたもの。私の好きな曲の一つ。
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