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Gayo Nakagaki
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CD「星のゆりかご」
〜二十絃箏とチェロの二重奏作品集〜
  1. 月光の煌き
  2. うたよひ
  3. Donaukanal
  4. Wassail
  5. 東風の舞
  6. 涼風
  7. 秋の夢
  8. 星のゆりかご
1枚:2,500円

二十絃箏:GAYO
 チェロ:菅野 太雅
ジャケットデザイン:安藤 樹里
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CD「星のゆりかご」
〜二十絃箏とチェロの二重奏作品集〜
2012年制作。二重奏シリーズ第二弾
チェロに、多彩な音の引き出しを持つ「菅野太雅」氏を迎え、8曲を収録した。

  1. 月光の煌き
  2. GAYO初のクラシカル楽器との二重奏曲でもあり、もちろんチェロに書いた最初の楽曲でもある。

    深い深い森の中、高い木々に囲まれた小さな池がある。そこは蒼い世界の物語。木々の合間から降り注ぐ「月の光をチェロ」に、「湖面に反射する光を箏」に、そんな2つの光の対話を曲に仕上げたもの。木々に囲まれているため、短い時間の逢瀬ではあるが、今日も、明日も、永遠に仲良しであろう、ありたいという想いを込めて作った。

    このころ、GAYOは「7度の和音」という存在を知り、「137の和音」が箏奏者の指にぴったりくることから、ひたすらそればかり多用している作品となった。今思うに、ちょっと恥ずかしい・・・気がしないでもない。あえて、チェロの高音域を多用したことから、チェロという楽器の甘く切ない音色を引き出せたのではなかろうか。

  3. うたよひ
  4. 大昔の日本の宮中での朝まで続く宴会に想いをはせ、自由気ままな演奏を楽しんでいただきたい。

    作曲した直後のレコーディングだったため、テンポがやや遅く感じるであろう。実際のコンサートでは、そのへんの違いも楽しんでもらえると思う。
    ちなみに、作曲中は、日本酒を飲んでいたという。正確には、日本酒を飲んで酔っ払っていたときに書いた作品ともいう。別名「日本酒の曲」

  5. Donaukanal/li>
    ウィーンに滞在中に書いた音日記33曲の中の1曲。
    「どなうかなる」とは、ドナウ運河のことである。季節が11月〜12月だったため、寒い夕暮れの運河にかかる橋の上で過ごすこと5時間。このまま凍ってしまえば、いっそのこと楽なのに、そんなことを思いながらドナウ運河をただひたすら眺めていたときに出てきたメロディーが、冒頭の10小節。いつまでもたゆたゆと水を運ぶこの運河の歴史と現在、そして将来への想いをはせて、曲にした。
  6. Wassail
  7. ワッセイル」とは「乾杯」という意味で、お互いの人生に、お互いの幸せに乾杯。そういう意味合いがある。GAYOのオリジナルアイリッシュ風作品となっている。発表以来、演奏者にも聴衆者(とくに外国の方)にも人気で、いつのまにかレギュラー入りした秀作。

    制作締め切り目前の夜中に、ビールを飲みながら一気に書き上げた作品で、別名「ビールの曲」ともいわれる。

  8. 東風の舞
  9. 「こちのまい」と読む。これは「春の季語」でもある。
    寒い冬、雪が溶けて、温かい春がやってきた、その喜びを曲にした。

    長い冬もいつかは終わる。長い闇もいつかは終わる。GAYOの音楽もこの春のやわらかい陽射しのように、じわじわと、世界中の人々に伝わっていくとうれしい。

  10. 涼風
  11. 「すずか」と読む。これは「夏の季語」でもある。
    シンプルかつ爽やかな、耳に入りやすく、覚えやすく、楽しい小曲をというコンセプトで作られた。「可愛い」と思ってもらえるとうれしい。
  12. 秋の夢
  13. 日本の秋をイメージした。GAYO和風作品のさきがけとなる曲で、随所に邦楽ちっくな「掛け合い」がみられる。

    春夏秋、そして冬へと続く作品で、曲終わりはチェロの長いソロともに、冬の星空へのグラデーション的役割を担う。

  14. 星のゆりかご
  15. 2012年夏に作曲された。
    満天に輝く星々、それに抱かれ漂う様を曲にした。
    ポップス系サウンドから始まり、クラシカルスタイルで終わる、GAYO独自の構成が色濃く表れている。

    二十絃箏とチェロのための二重奏として作曲されたが、「箏・ピアノ・チェロ」(CD「刻の忘れ物」に収録)や「箏・フルート・チェロ」などのトリオと編成を変えて演奏されることが多い。