「れいか」と読む。心から溢れ出る、絞り出される、「こぼれ落ちる、しずく」の意味。
GAYOの新たな時代に突入するときの決意、この箏人生に対する決意、「自分らしく生きる」という強い思いが曲となった。
海の底に漂いながら、水面を見上げるとそこには太陽の光がまだ見える。そう深くはないのだろう。外の世界では、政治が、宗教が、その他いろいろな争いや破壊が起きている。生命も絶えるものもあれば、新しく生まれ出るものもある。しかし、わたしにとっては、一瞬の瞬きのこと。ちょっと昼寝している間のできごと。そう、私は何もかわらない。箏が好きで、箏をもっと多くの人に聴いてもらいたくて、そして、ただそれだけの存在。わたしは、箏をこれからもきっとやっていくのであろう。そんな思いが込められている。
大河ドラマオープニング風なイメージで作り上げた。
ボサノバ風のGAYOオリジナル作品。ギターの伊藤さんと組んでいた影響が大。ボサのリズムにのせて、箏が楽しげに演奏する、珍しい作品。
芸術に、旅行に、趣味にと、優雅であり、ゆとりある人生ってどんなんだろうか、そちらも想像の世界の中へ飛び立ち、書き上げた。
「しーなりー」と読む。風景という意味合いかな。作曲は伊藤浩紀さん。私と組んでいたこの時期、私に書き下ろしてくれた名作。ポップスの大御所が作ると、ここまで完成度が高いのかと、勉強させられる作品である。やさしくもあり、強くもある、伊藤氏の人柄あふれでるできあがりとなっている。
世界平和を願う作品。
原曲の「Peace」がかなり暗く、寂しい曲調であったため、おもいっきりポップに明るくアレンジしてもらった。原題は「After the War」。累々と横たわる死という世界から、朝日が昇り、生命の再生へとつながる思いで書いた。
伊藤さんのバンド「Wiwila」のテイストでアレンジをお願いしたもので、予想どおりの明るく、素敵な「Peace」が出来上がった。感謝。
最初のCD「Crossing the Time」に収録されている、ドビュッシー作曲、GAYO編曲の二十絃箏独奏曲「月の光」を、音質をさげて、昭和のラジオ調にしたもの。亡くなった自分の知り合いへの追悼の思いを、この曲を演奏するたびに捧げている。綺麗な音での演奏は、そちらのCDを聴いてみてください。